仏典に、
「病の起こる因縁を明かすに、六つ有り。一には四大の順ならざるが故に病む。二には飲食の節ならざるが故に病む。三には坐禅の調わざるが故に病む。四には鬼便りを得。五には魔の所為なり。六には業の起こるが故に病む」とあります。
病気の起こる原因には、六つあるとされています。
四大の順ならざるが故に病むとは、人体や自然の構成要素である地・水・火・風の四大の調和が崩れることによって病むことです。
飲食の節ならざるが故に病むとは、飲食の不摂生によって病むことです。
坐禅の調わざるが故に病むとは、姿勢の悪さや、運動不足や、身体を酷使することなどで病むことです。
鬼便りを得とは、病原菌などによって病むことです。
魔の所為とは、本能的欲望や感情が乱れることによって病むことです。
最後の業の起こるが故に病むとは、前世の悪業を原因として起こる難病等です。
そして、「病の起こりを知らざる人の病を治せば、いよいよ病は倍増すべし」と仏典にあり、その病気の原因を知らずに治療をすれば、病気が治るどころかますますひどくなると警告されています。
これが、仏の知見です。
ご参考になれば、幸いです。
文章:シャーペン
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