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チャレンジ精神は大事である
シリアスな物語よりギャグを書く方が難しいと某人物は言った。
なので今回は前からフワッと想像していた漫才を完成させ、公開することにする。テンションは『学天即』で。
笑うも笑わないもあなた次第。
B:ボケ T:ツッコミ W:二人
Wどおーもおー
T「最近は暖かくなって、お散歩日和ですわ。花も綺麗でね。せっかくやから家族とお花見したんですよ。花より団子なんて言いますけど、桜は綺麗ですね」
B「はっ、お前のお花見より俺の方がすごいわ」
T「なんか、えらいマウント取ってきましたね。嘘つけ、バッキバッキのインドアの癖に。せいぜい家ん中で、テント張っとったくらいやろ」
B「それは去年やった」
T「やってたんかい。家ん中で?焚火付けて、米炊いてカレー作っとたん?ゆるキャン通りこして何キャンやねん」
B「一人でやってたから、ソロキャンやな」
T「流行りに乗ろうとすんな! しかも家ん中でやってるから、なんか寂しい奴みたいに聞こえんねん。キャンプ行きたいけど、行く奴おらんみたいな」
B「じゃあ、一緒にやるか?お前ん家で」
T「嫌じゃ。なんで家ん中で焚火囲まなあかんねん。それで、何してたんよ?」
B「俺はなぁ、動物園行ったんや」
T「ほう、動物園。それも大したことないけど、ええやんか。で、何見たん?」
B「えっとな、角生えててな」
T「そういう感じ?名前、すっと言ってくれへんの?あと、角生えてる動物いっぱいおるで」
B「しかもその角、一本しか生えてへんねん」
T「わかった、サイやろ!」
B「ちゃう」
T「角一本って、サイしかおれへんやん。じゃあ、なんやねん」
B「ユニコーン」
T「ユニコーン⁉嘘つけ!そんな幻獣が普通の動物園におるわけないやろ!」
B「でも、おってんで。奥田民生とその仲間たち」
T「そっちいいい⁈そっちのユニコーン⁈」
B「うん」
T「じゃあ、最初の角のくだりいらんやろ!」
B「でも、ユニコーンって角生えてるやん」
T「ややこしいからいらんねん。あと、奥田民生以外のメンバーを十把一絡げにするな。で、他に何見たんや」
B「白くて、羽生えててぇ」
T「また、このパターン。でも、まあええわ。ハリーポッターのあの白いフクロウやろ?」
B「ちゃうよ。そんなもんちゃう。もっと凄い」
T「白くて羽生えてるって、あとはもう白鳥とかサギとかやけど、サギの方がハードル低い気ぃするから、白鳥で」
B「ペガサス」
T「ペガサスううう⁉確かにめっちゃすごいけど、なんでまた幻獣がおんの⁈」
B「しかも生まれたて」
T「おい、生まれたてってことは、近くにメデューサの首とかあったんとちゃうやろうな」
B「そういやあ、あの蛇なんやろって思っててん。なんか剣持ったお兄ちゃんも近くにおったし」
T「ほんまにあったんかい!あと、その兄ちゃんペルセウスやろ。お前の行った動物園どないなっとんねん!」
B「ほんでな、最後に見たのが、一番凄かってん」
T「無視かい!どうせまた幻獣の類やろ。今度は何がおったんや」
B「鱗があんねん」
T「またかい。すっと言えや」
B「体もデカくて、歯がすごいねん」
T「どうせお前のことや、ドラゴンとか言いよんねやろ」
B「ちゃうよ」
T「嘘つくな」
B「ユニコーンは幻獣ちゃうかったやん」
T「確かに。で、何?どうせ、ドラゴンや」
B「イリエワ二」
T「そこは普通に動物園なんかい!ドラゴンやろそこは。なんでさっきまで幻獣の話しとったのに急に普通になんの」
B「さっきから何言ってんの?ドラゴンなんておるわけないやん」
T「うるさいわ。少なくともギリシャ神話のスターは網羅してるやんけ。そんな奴がドラゴンおれへんとか言うな」
B「ドラゴンは見てないけど、馬鹿でかくて首がいっぱいある蛇は見たわ」
T「いきなり古事記⁉ほんまどないなっとんねん、その動物園」
B「ああ、あれもしかしたら動物園じゃなくて、世界の神話ツアーやったかも。俺の夢の中の」
T「全部夢やったんかい!やめさせてもらうわ」
Wどうもありがとうございました。
文章:ぴえろ