コラム

小学3年生までスマホ、ゲーム禁止!

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.

皆知らないと思うけど、意外と傷ついてる

童話作家にオレはなる!と著者はずっと思っている。

だが残念なことに、著者はひどい子供嫌いである。

それでも童話作家志望者か!と言われそうだが、童話を書くことは童心でいないと難しい。

なので、著者は誰よりも精神年齢が低い。そういう理由で子どもが苦手という作家は結構いると思う。

それでも、大人にばかり読んでもらってはデータが取れない。そんなわけで、子どもに大人気の我が家の三男に読み聞かせを頼んだ。

そして著者は遠くから見守ることに。三男は戸惑いつつも近くにいた、恐らく4歳の女の子を膝に乗せ、原稿を読み始めた。

だが、目の前には玩具があるうえに、隣には優しいお姉さんがいる。原稿など眼中になく、割と初手でおねえさんのもとに行ってしまった。

それじゃあと、三男はさっきの子のお兄ちゃん(小1)にターゲットを変え、また読み聞かせを始めた。

また遠くからその様子を見ていたが、お兄ちゃんの顔は始終険しい。

そんなに面白くないのかと思うがさきか、あることを思い出した。その子は、ゲームをしていたのだ。

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.

察するにこうだろうな。

(んだよ。さっきまで楽しくスイッチやってたのに。こんなアナログで俺好みじゃない絵本読まれても、何にもおもろないわ)

三男にはその子の表情が見えない。だが、ああ、もういいよと言うのも恥ずかしい。最後まで読んでもらおう。

もしかしたら三男は感想を聞いてくれたかもしれない。だが、感想なんて聞く必要はない。どんな言葉でフォローされても、著者のメンタルは元には戻らない(涙)。

その後、知人(大人)に見てもらうと、大変好評であった。

アダルト作家誕生阻止!

この件、読み聞かせを頼んだタイミングが悪かったとしよう。

ゲームを邪魔して頼んでもない絵本を読まれて、確かに楽しくないだろう。

だがひとつ、問いたいことがある。

今の子どもたちは下手したら小学生に上がる前からデジタルを渡されている。デジタルからすごい刺激を受けているのに、紙で動かなければ音も出ない(出るのあるけど、殆どが赤ちゃん向け)。

そんな物に、デジタルチルドレンは楽しみを見出すことが出来るのだろうか⁈

恐らく幼稚園などで先生が読み聞かせをしてくれている間も、絵本より鼻くそをほじくる方が夢中になってそうだ。

また疑問が生まれてくる。

本当にタイミングが悪かっただけなのだろうか?

ゲームという刺激物を与えてしまうと、それを下回る物には興味を示さなくなる。もしくは薄くなる。

著者にも心当たりがある。

祖母が健康の為に、Wiiを買った。当然孫たちは、今までしていた遊びそっちのけでゲームに夢中になり、段々祖父母の家に行く理由も変わっていったのだ。

二人はいつも嬉しそうに迎えてくれていたが、今までのように遊ばなくなった孫たちを見てどう思っただろう。

あーあ、もっと二人と遊べばよかった。刺繍とか教わればよかった。法律を無視して盃をかわせばよかった。こんなこと考えても遅いのに、思わずにはいられない。

と、著者の場合は祖父母だったが、このままではあなたの子がそんな風になるかもしれない。両親から来る刺激がゲームを下回れば、

「お父さん(もしくはお母さん)、と遊んでも面白くない」

という非常に辛辣な言葉を浴びせられ、相手にしてくれないかもしれない。

それでいいのだろうか。このまま皆がデジタルを手にすることになると、童話作家は、アダルト作家にならなければならない。

どうか、作家たちを救うという意味も含めて、デジタルと子どもをどう結びつけるのか改めて考え直してほしい。

一つヒント…、になるかもいつもそうだったかもわからないが、『うちの三姉妹』の両親は、三姉妹が寝静まった後ゲームをしていた。

p.s.

渡されたデジタルを普通に使うのではなく、自ら分解して組み立て直すという行動に出る子どもは、将来大物になりそうな気がする。

 

文章:ぴえろ

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