コラム

『ストレス』と共に生きる

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そもそも、『ストレス』とは何か?

『ストレス』と聞くと、マイナスなイメージばかり浮かびます。

嫌なこと、やりたくないこと、辛いこと、悲しいこと、苦しいこと、面倒なこと…

つい、「逃げたい!」と思ってしまうことがイメージされますが、『ストレス』は 良くないもの にだけ使う言葉ではありません。

新しいことにチャレンジするプレッシャーや、体力的には苦しいけど好きで頑張っているスポーツをしている時などは『良いストレス』が自身にかかっています。

良い結果を目標に勉強を頑張っている時もストレスを感じています。

苦しいストレスは悩みや体調不良に繋がることが多いと思いとますが、良いストレスはヤル気に繋がったり達成感を得ることに繋がります。

悪いストレスは『悪』か?

さて、そう考えると自分にとってマイナスなストレスはすべて『悪』と感じてしまいます。ですが、そうでない場合もありそうです。

「これだけストレスがかかっているのだから、少し休憩しない?」という自身からのメッセージであったり、「もう十分頑張ったよ。その場から離れよう?」という危険信号の場合もあります。

自分にとって苦しいストレスはカラオケなどで一時的に発散して、また同じ場所に戻る…これが現代人のスタンダードになっていますが、筆者は自身から『危険信号』が発せられた場合は『その場を離れる』選択も大切だと思っています。

その場を離れることを『逃げ』だと感じてしまい、悪いストレスの雁字搦になってしまっている人が多くいるように思いますが、そんな人ほど筆者は「逃げてください!」と伝えたいです。

『逃げる』ことは悪いことですか?必ずしもそうではないと思います。

海の中で大きな魚に襲われて絶体絶命のピンチだったとします。

こんなとき、この大きな魚に立ち向かって戦う方が生き残れる確率が高いでしょうか?

大きな魚から急いで逃げた方が生き残れる確率が高いと思いませんか?

この場合、海は大きな魚のフィールドなので圧倒的に不利です。

「あなたが活躍できる場所はほかにあるよ」という、第六感かもしれません。

時として、逃げることは自身を守るために必要なことです。

『逃げる』という言葉をマイナスに捉えないで、『飛躍する』と置き換えてみてはどうでしょう?

飛び上がる前のしゃがんだ状態が今ストレスを抱える自分自身だとすると、新転地で水を得た魚のように活躍する未来が待っているかもしれません。

悪いストレス(自分にとって)をきっかけに、生き心地の良い人生を見つけましょう。

ストレスがなくなると?

こんなお話を聞いたことがあります。

どんな薬でも作れる魔女に、ひとりの人間が言いました。

「ストレスがなくなる薬を作ってください」

その人間は辛いストレスに苦しみ、ストレスさえなくなれば幸せに生きられると思ったのです。

魔女は薄く微笑み、

「良いでしょう。少し待っていてください」

と言い、薬を作り始めました。

しばらくして、魔女はその人間に液体の入った小瓶を渡し、言いました。

「この小瓶の中の液体を飲み干せば、あなたからストレスが消えるでしょう」

その人間は魔女から小瓶を受け取り、一気に液体を飲み干しました。

そして、その人間はそのまま死んでしまいました。

人が生きていく上で、やはりストレスは必要不可欠なようです。

 

文章:天蔵

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