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1952年製作、製作国日本、監督黒澤明、ヒューマンドラマです。
あらすじ
志村喬演じる市役所の市民課長・渡辺勘治は、30年間無欠勤の真面目な男であったが、自身が胃癌であることを知り、愕然とします。
生きる希望を失います。
そして、余命が幾ばくも無いことを悟り、今までのことなかれ主義の生き方に、疑問を持ちます。
それから、市役所に持ち込まれ、たらい回しにされていた案件、公園を作るということに生きがいというものを見つけます。
みどころ
何をしても、生きる喜びや意味を見出せなかった彼が、物を作るということに生きがいを見出します。
ことなかれ的な官僚主義を痛烈に批判しています。
人は、遅かれ早かれ死んでなくなるという意味で、何か生きがいを見つけることの大切さも描かれています。
最後に
非常に哲学的な要素を含んだ、考えさせられる内容でした。
人間いかに生きるべきかを問う名作だと思います。
黒澤明監督の代表的な作品の一つなので、未見の方は、是非一度ご覧くださいませ。
文章:シャーペン