人生

『人は変われる[大人のこころ]のターニングポイント』 高橋和巳【著】ちくま文庫

 

 

「私たちは、生まれてから段階的な精神的発達を遂げ、成人となる。」と述べて、その後は、心理発達は、成人期で終わるのか、更に精神的発達を成し遂げることが出来るのか?

それが、この本を書こうと思った動機であると述べられています。

その結論が、「人は変われる。大人になっても。いや、大人になってこそ。」

と述べられています。

① 自分から離れることができる能力

② 絶望することができる能力

③ 純粋性を感じることができる能力

この三つの能力が、大人が成長するための能力である。

大人は、ただ自分の心に素直に向かい合えばいい。

そうすれば、この三つの能力が発揮できます。

そのような趣旨を述べられています。

そして、「人間には二人の自分がいて、表面の自分と本当の自分で、何事があっても頑として動かない、変わらぬ主観性が、本当の自分である」という趣旨も述べておられます。

主観性を確立することで、精神的発達を遂げ、新しい能力を発揮する。

大人になっても、変われるのです。

この本を読んで、希望とでもいおうか、そういうものを感じました。

なかなか読みやすいので、ご興味のある方は、是非、ご一読をお薦めします。

解説した女優の中江有里さんに、「心のバイブル」と言わしめた本ですので。

 

文章:シャーペン

関連記事

  1. ジコチューで行こう!
  2. パートナー、心を寄せられる人が一人ずついればいい(障碍者向け)
  3. 他人との距離を取る人の心理
  4. 頑張る、努力するという概念を捨てよう
  5. 社会において必要となるのは第三者からの需要
  6. 日本人は答えがなければ動けない
  7. 生を肯定する哲学についての覚書
  8. 性格診断・心理テスト3選!

おすすめ記事

【夢の種類と意味】№3

『【夢の種類と意味】シリーズ』の連載記事を、楽しんで読んでいただけていれば幸いです。…

カレーライスに入れる肉は『牛』or『豚』。貴方はどっち!?

筆者の母は、カレーライスに「豚肉」を使用するのですが、父が必ず怒り狂います。カレ…

そうだ、お伊勢さん、行こう

お脳味噌をとろ火で煮詰めたら、焦げ付いたでござる(挨拶)。と、いうわけで、フジカワです。…

『子供のままがいい』―大人になると子供に戻りたくなるー

子供のうちは…早く大人になりたいと願い…大人…

『あたしの前から…』―すべての人が自分の前から離れていっちゃうと辛い―

結局…独りぼっちになっちゃった。みんなあたし…

新着記事

PAGE TOP