仏典に
「賢人は、八風と申して八つのかぜにおかされぬを、賢人と申すなり。
利い・衰え・毀れ・誉れ・称え・譏り・苦しみ・楽しみなり。
おお心は、利いあるによろこばず、おとろうるになげかず等のことなり。
この八風におかされぬ人をば、必ず天はまぼらせ給うなり。
しかるを、ひりに主をうらみなんどし候えば、いかに申せども、天まぼり給うことなし。」とあります。
人生には、八つの風が吹き荒れます。
一般的に人々が望み求める「利・誉・称・楽」の四順と、いやがり避ける「衰・毀・譏・苦」の四違です。
これら八つの風に振り回されていたのでは、ならない。
八風に侵されない人を必ず諸天が守っていくと仰せです。
要は、八風に動じない「自分自身」を作るということです。
確固不動の主体性のある自立した自己を築くことだと思います。
それが、賢人の生き方であるという事です。
愚か者にならずに、賢人になっていきたいものです。
毀誉褒貶の八風にも微動だにしない賢人の生き方を、貫いていきたい。
文章:シャーペン
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