サスペンス・ホラー

怖い話『誰かいたはずなのに』

 

高校時代の友人の話。

寄り道した関係で学校からの帰りが遅くなった時のこと。

玄関ドアを開けると廊下の向こうの襖から明かりが漏れていた。

そこからアハハハと笑い声も聞こえてくる。

 

「お笑い番組でも見ているのかな?」

 

と思いトイレに向かった。

トイレから出てくると、丁度、コンビニ弁当を手にした大学生の兄が帰ってきた。

 

「ただいま。お父さん、お母さん今日帰り遅くなるから、先に晩御飯食べてって言ってたぞ」

 

そういいながらコンビニ弁当をかざす。

 

「ん?テレビ見てるみたいだけど。帰ってきてるんじゃないの?」

「ほんとかよ、ついさっき携帯に電話してきたのに」

 

そう話しながら居間に向かうと、そこは誰もいない真っ暗な部屋だった。

気のせいかと思い、テレビの電源を付けるとお笑い番組をやっていたという。

 

友人は言った。

「おかしいんだよ、俺が家を出たのが最後だったんだけど、その時と違うチャンネルになっていたんだよ」

 

 

文章:百百太郎

 

画像提供元 https://visualhunt.com/f7/photo/51526302583/ded97c7eaa/

 

関連記事

  1. 怖い話『ガラス越しのポスター』
  2. 怖い話『何にぶつかったのかわからない』
  3. 怖い話『ずるいよ』
  4. 怖い話『今からこない?』
  5. 怖い話『かまくら』
  6. 怖い話:『赤い法被の売り子』
  7. 怖い話『見ていたのは同じ人?』
  8. 怖い話:『海底の人影』

おすすめ記事

障碍者手帳の基準が全国で統一されていないことに違和感がある

 兵庫県(神戸市を除く)と北海道では発達障碍であった場合、IQの如何にかかわらず療育…

荻原魚雷『本と怠け者』ちくま文庫 のご紹介

荻原魚雷『本と怠け者』の紹介著者情報著者の荻…

『新しい環境』―全ての感情をそのまま受け入れよう―

新しい場所は…不安。緊張。…

阪急神戸線『岡本駅』の周辺紹介

 阪急『岡本駅』は複線の地上駅で、プラットフォームは地下道でつながれていて、南側に駅…

阪急『十三駅』:駅前紹介

 阪急十三駅は、大阪の中心街『キタ』から2駅の所にある繁華街の中にある駅で、飲み屋街…

新着記事

PAGE TOP