兵庫県の西宮市と尼崎市に『武田信玄』で有名な「甲斐源氏武田家ゆかりの場所」と伝えられている場所が2カ所あるので、それを紹介します。
1カ所目は武田信玄の墓と伝えられている所です。
場所は兵庫県西宮市鷲林寺町4-8にある『鷲林寺』で、寺の境内にある七重石塔が武田信玄の墓として伝わっています。石塔は花崗岩製の七重塔で高さ約2.5m、軸石の4面には金剛界四仏が薬研彫りで彫られています。西宮市内最古の石造遺品で西宮市指定有形文化財になっています。
武田信玄の墓の伝承は複数あり、武田信玄がここで得度した時の剃髪した頭髪を石塔の下に埋めたと云う物と鷲林寺周辺に武田氏の家臣が住んでいた事から生まれた云う物です。石塔の作られた時期と武田信玄が活動していた時期が合いませんが武田信玄の墓とされています。
2カ所目は武田信玄の孫の「武田勝親の墓」で、場所は兵庫県尼崎市東園田1-105-2にある『善念寺』です。寺の境内にお墓が建っています。
1582年(天正10年)の武田家没落の時に家臣の『粟原左衛門尉』によって救出され摂津国に落ちのび、この地の戦国大名『池田信輝』の庇護の下で出家し、法号『善悦』となり善念寺を創り、1682年(天和2年)に103歳で死去したとされています。
善念寺の武田家はその末裔にあたるとのことです。
文章:北山南河
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