サスペンス・ホラー

怖い話『廊下に続く足痕』

 

小学校の林間学校でのこと。

夜のレクリエーションで、ボランティアの大学生が怖い話をするって言うのがあった。

大広間にみんなを集めて、部屋を暗くして、スライド映写機で進行する趣向だ。

 

そのレクリエーションが終わり、みんなが「怖かったなー」などと言いながら、部屋を出ようと障子を開けると・・・。

廊下に濡れた足痕が点々と続いていた。

みんなはそれを見て、「でたー」っと、それぞれ声にならない悲鳴を上げた。

 

実は・・・。

わたしは後ろの方で、みんなが怖がる様子を見ながら、大学生の怖い話にも聞き入っている時に、隣の女子がふと席を立ったことを知っていた。

その足痕は、その女子がお漏らしした痕ということは、疑いようがなかった。

それを知っているわたしは一人、みなが怖がる様子を見てほくそ笑んでいた。

 

文章:百百太郎

 

画像提供元 https://visualhunt.com/f7/photo/44011003114/a297e033a1/

 

関連記事

  1. 怖い話:『夜中の子供』
  2. 怖い話『相談事』
  3. 怖い話『看板人形』
  4. 怖い話『エレベーターの先客』
  5. 怖い話『ガラス越しのポスター』
  6. 怖い話『届かないボタン』
  7. 怖い話『塀の裏側に見たもの』
  8. 怖い話『待っている人』

おすすめ記事

小説:『自分の道(4)』

前回まで・小説:『自分の道(1)』・小説:『自分の道(2)』・小説:『自分の道(3)』…

尼崎にあるラーメン店「ぶたのほし」の感想

 尼崎に「ぶたのほし」というラーメン店があります。営業は午前11時~午後3時までとな…

安直なツールとしての「蛙化現象」

言いたいことを、あらかた全部こっちのブログに書いているので、自分の個人ブログに書くネタがありません(…

クリスマスにチキンを食べる理由

  クリスマスでチキンを食べる人は多いのではないでしょうか。ただ、なんとなくという方…

年収204万以上であった場合、就労定着支援も利用料がかかる

 就労移行支援、A型作業所、B型作業所は前年度の収入により、負担が生じることを知って…

新着記事

PAGE TOP