コラム

映画『南極料理人』のご紹介 

映画『南極料理人』のご紹介 

 

はじめに

 

『南極料理人』(2009)は、南極観測隊員として調理を担当していた西村淳のエッセイ、「面白南極料理人」を原作とする映画です。

 

主人公の西村を演じるのは、堺雅人。脇を固めるのは、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補といった個性派実力派俳優たち。

真冬の網走で行われたロケでは、実際の観測隊さながらの共同生活をおくり、隊員たちの密接した関係を最大限うまく描いています。

 

みどころ

 

堺雅人演じる西村が作る料理は、本当にどれも美味しそうです。

伊勢海老などの高級食材が使われることもあり、またおにぎりなどの身近な食べ物もあり、とにかく美味しそうなのです。

映画『かもめ食堂』などでフードスタイリストを務めた飯島奈美さんが参加していることがとても大きいです。

 

南極では水がとても貴重なのに勝手にシャワーを浴びてしまう迷惑隊員や、きたろう演じる隊員が「らーめん食べたい」と西村に懇願し、一生懸命その願いに応えるところなど、隊員たちの人間くささがコミカルかつ情け深く描かれ、とても好感がもてます。

 

南極大陸での観測の大変さや、狭いなかでの人間関係のトラブルといった負の部分もしっかりと描きつつも、人間が寄り添って生きていく楽しさも存分に表現されます。

 

 

おわりに

 

気軽に見られテンポもよく、脱力系の笑いもあるので、気を張らずに楽しめる作品です。

 

日々ちょっと疲れているな、と感じる人には、一番おススメできます。

 

 

文章:parrhesia

関連記事

  1. ノンフィクション作品の魅力
  2. 電波ゆんゆん!
  3. 女尊男卑でもないと思うが?
  4. 学びは楽しいもの
  5. 人材を育てる難しさ
  6. 吉田徹『アフター・リベラル』講談社現代新書
  7. 映画『バートン・フィンク』のご紹介【ネタバレあり】
  8. 『火の鳥』と『浦島太郎』読んでこい

おすすめ記事

本当の豊かさとは?

皆さんは、本当の豊かさとは何かを考えたことはありますか?物質的に恵まれていること、それも条件…

兵庫県伊丹市にある『伊丹市昆虫館』紹介

 「伊丹市昆虫館」は兵庫県伊丹市昆陽池3-1、昆陽池公園敷地内の昆陽池のほとりにある…

『悩みがない人…』

悩みがない人なんてこの世にはいない。それぞれに苦しみにもがきなが…

物語の一巻目を簡単に解説! 第十回【これは学園ラブコメです。】

第十回はガガガ文庫から【これは学園ラブコメです。】著 草野原々です。…

作文は思いをぶつけるサンドバッグ

出典:Photo credit: www.davidrosenphotography.com on …

新着記事

PAGE TOP