コラム

どうなるかわからない

 

先日読み返していた本の中で、ちょっと驚く記述がありました。

 

人間、どの時代に生まれるかなんて選べず、全くの運不運であり、100年後の香港に生まれたらラッキーかもしれない、という記述でした。

 

その本が出版されたのは香港が返還されてから数年経った頃で、その頃の香港は将来への希望に満ち満ちた場所という風に受けとめられていたのです。

 

その本の著者はすぐに癌を患い亡くなったので、その後の香港で言論が弾圧され自由が失われていった過程を知らないのです。

 

このように、その時々定着している考えや常識は、時代の流れとともに通用しなくなることがあります。

 

まさかこんなことになるとは、と思うようなことが次々と起こる変化の速い世の中です。

将来どうなるかはわからないということは、いい方向に向かう可能性もある、ということです。

 

良くないことがあったとしても、それは固定されたものではなく、変え得るものであり、

これからはどうなるかわからないからいい方向に変えていこうとすることがとても大切です。

 

文章:parrhesia

 

画像提供元 https://foter.com/f7/photo/14975743731/d515d2a5f8/

関連記事

  1. ショートショート『働きたくない男の考え方』
  2. 「理性」というもの
  3. 小説:『友達のいない男は、クラスメイトの男性恐怖症克服に協力させ…
  4. 芸術、文化を大切にしたい
  5. 英語を忌避するデメリット
  6. 言論の自由は確かにあるが
  7. 暑がりさんVS寒がりさん
  8. 一部の無責任な飼い主のせいで『ヘビ飼い』の肩身が狭いです
PAGE TOP