子供の頃、友達の家にお泊りにいった時の話。
庭にテントを張って、そこで寝ることになった。
メンバーは仲良しの3人。
夕食とお風呂のあと、みんなでテントの中でトランプで盛り上がっていた。
そこにバタバタとテントを叩く音がした。
風ではなく、明らかに人が叩いている。
そして、テントの入り口が少し開き、そこから大人の女性が顔を突っ込んできた。
「楽しそうね、入っていい?」
もうテントの中は3人でいっぱいだ。
「入れるスペースがないから・・・」
「あらー、残念」
そう言うとその女性は顔を引っ込めてテントの入り口を閉めて行ってしまった。
「お母さんかわいそうだよ、何とか詰めれば入れたのに・・・」
「今のは誰のお母さんだったの?」
「それに・・・ここ砂利石とかあるのに、足音もしなかったよね?」
文章:百百太郎
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