コラム

【第一回】【「これから何が売れるのか?」がわかる人になる5つの方法】

 

ちきりん『マーケット感覚を身につけよう』ダイヤモンド社 の紹介

 

本書は、「マーケット感覚を身につけること」がこれからの世界を生き残る重要事項であることを示し、そのための具体的な方法について次の5つを提示しています。

 

  1. プライシング能力を身につける
  2. インセンティブシステムを理解する
  3. 市場に評価される方法を学ぶ
  4. 失敗と成功の関係を理解する
  5. 市場性の高い環境に身を置く

 

第一回は、「1.プライシング能力を身につける」についてご紹介します。

 

プライシング能力を身につける

 

まだ市場で取引されておらず、値札もついていない「潜在的な価値」に気づくことがとても重要です。そういった「まだ出回っていないモノ・サービス」には、とてつもない伸びしろがあるからです。

 

「潜在的な価値」に気づくための自分独自の価値基準をもってはじめて、マーケット感覚が身についていると言える、と著者は言います。

 

自分独自の基準を持たない人は、他者が設定した値段によって、モノやサービスの価値を判断せざるを得ません。海外旅行で日本人旅行者がぼったくられるケースや、一日の大半を家で過ごす高齢者にとって一万円のスマホ代は高すぎることなどの例をあげて、オリジナルな判断基準、価値基準をもつことの重要性を説きます。

 

プライシング(値段をつけること)ができる自分独自の価値基準を持てると、

 

自分にとってこの商品(サービス)の価値はいくらか?

                                                        ↓

他のだれかにとって、この商品(サービス)の価値はいくらか?

                                                        ↓

そのまた別のだれかにとって、この商品(サービス)の価値はいくらか?

                                                        ↓

この商品(サービス)を最も高く評価する人は、どんな人たちなのか?

                                                        ↓

この商品(サービス)を、誰に向けて売れば、価格は一番高くできるか?もしくはたくさん売れるのか?

 

というように思考を進めていくことができます。

 

コスト積み上げ式で価格を決定するやり方ではこうは行きません。

 

日常生活のなかで目にするモノやサービスに対し、「自分ならいくら払うのか?」を常に考えるクセをもつことで、自分独自の価値基準を確立することができます。

具体的には、オークションサイト出品を通して日常生活のなかで市場と積極的に関わりをもつことを著者は勧めています。

 

次回は、「2.インセンティブシステムを理解する」についてご紹介します。

 

https://www.diamond.co.jp/book/9784478064788.html

©マーケット感覚を身につけよう | 書籍 | ダイヤモンド社

 

文章:増何臍阿

 

関連記事

関連記事

  1. ショートショート『罪を照らす青い宝石』
  2. タイパ(タイムパフォーマンス)
  3. 小説:『友達のいない男は、クラスメイトの男性恐怖症克服に協力させ…
  4. 短編小説 : 『縮まらない距離』
  5. 小説:『自分の道(5)』
  6. パソコンが普及しない理由
  7. ルイス・スアレスの涙
  8. 「ふつう」と「ダイバーシティ(多様性)」
PAGE TOP