サスペンス・ホラー

怖い話『ボスママの眼』

 

私の住む社宅は西棟と東棟のふたつに分かれていて、私の一家は西棟に住んでいます。

 

住み始めて一か月。

東棟に住むAさんがこの社宅のママ友連のボスママ的存在であることを知りました。

ある日、ママ友Aから、「娘の誕生日パーティーに来ない?」と誘われました。

 

ママ友Aはボスママ的な存在なので、断るわけにもいかず、義務感にかられて娘とともに参加しました。うちの娘はAの娘さんとすぐに仲の良い友達になっていたので純粋に喜んでいました。

 

宴もたけなわとなったころ、ママ友と雑談タイムに入りました。

 

その会話のなかで、ママ友が、

「**(私の名前)さんのところは良いマッサージチェア持ってるね!」

と言いました。

 

そのときは気づきませんでした。

ママ友連はまだうちの部屋には来たことがないので、マッサージチェアのことは知るはずがないのです。

双眼鏡か何かで見たにちがいありません。

ボスママ恐るべし。

ぞっとしました。

 

文章:増何臍阿

 

画像提供元:https://foter.com/f6/photo/2499618609/0961f47fbf/

関連記事

  1. 怖い話『ガラス越しのポスター』
  2. 怖い話:『警察を呼んだら・・・』
  3. 怖い話『塀の裏側に見たもの』
  4. 怖い話『水浸しの郵便受け』
  5. 怖い話『誰かいたはずなのに』
  6. 怖い話『茂みの中から』
  7. 『年の瀬の墓参り』
  8. 怖い話『落ちていった人影』

おすすめ記事

「キャプテン・ハーロック」が目印:『銀河鉄道999』の プレミアムクラフトビール

「キャプテン・ハーロック」が目印:『銀河鉄道999』の プレミアムクラフトビール…

「障碍者施設」は、現状維持を望んでいるようにも見える

 障碍者施設が変わろうとしないのは、支援者側の利権が絡んでいるからなのかなと思う。…

【mix犬マルプーの魅力】№02

mix犬マルプーの性格などを、プードルのカラーから予想していきたいと思います。&…

障碍によるハンディを理解する

  障碍当事者にとって辛いことの一つとして、努力しても相手に伝わらないことが挙げられ…

「自粛、自粛」と呼びかけるだけでは意味がない

 コロナ自粛が呼びかけられているものの、人の流れは以前と変わらなくなりました。 …

新着記事

PAGE TOP