サスペンス・ホラー

怖い話『ごめんなさい』

 

電話が鳴ったので出ると、

 

「ごめんなさい」

 

と聞き覚えのない先方の声に、わたしは間違い電話だと思い、そのまま黙って電話を切った。

 

後日、買い物に出かけた先で、背後から突然、

 

「ごめんなさい」

 

と声をかけられた。

わたしは道を譲ろうと脇に寄るも、そこには誰もいなかった。

 

  • 気のせいか? -

 

さらに後日、今度はトイレに入っていると、コンコンとドアノックされた。

 

コンコンとドアノックで返すと、ドアの向こうから

 

「ごめんなさい」

 

またしてもあの声。

しかしここは、一人暮らしのわたしの自宅トイレ。

今ここに自分以外、人がいるはずがない。

 

とっさに、

 

「どういたしまして」

 

と返事をすると、それ以来そんな現象は起きなくなった。

 

文章:百百太郎

 

画像提供元 https://visualhunt.com/f5/photo/1677841864/2b8364e99c/

 

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