グルメ

元祖ハイボールの素:『ホイス』紹介

 

 ハイボールの素ホイスは東京下町の居酒屋で飲まれている液体で、そのまま飲むのではなく、ホイスと焼酎と炭酸を混ぜて、飲む酎ハイの元祖的な飲み物です。

 

 なぜホイスが出来たかと言うと、昭和30年代はビールやウイスキーやウイスキーハイボールの値段が高く、相対的に値段の安い焼酎は品質が低く、匂いや味等がキツく飲みにくいので、それを飲みやすくするために作られました。

 

 原材料はポーランド産でバイソングラス入りのウォッカ『ズブロッカ』。ワイン、リキュール、橙皮(トウヒ、ダイダイの皮)、陳皮(チンピ、ウンシュウミカンかマンダリンオレンジの皮)、チラータ(チレッタ草、リンドウ科センブリの一種)、ゴンズランゴ(薬用植物)等が入っています。(バイソングラスは桜の葉の様な香りがする草)原料にアルコールが入っていますがノンアルコールです。

 

 ホイスの味は、漢方や薬用植物が原料ですが、薬臭くなくてとても飲みやすいです。甘味の無い電気ブランや陶陶酒の方向性の味がし、ほのかに柑橘のキンカンの様な香りが特徴です。今時の甘くないドライ系の酎ハイより、アルコール感が少なくどんな料理にも合う味です。

 

 一般販売はしていなく、メニューに載っている居酒屋に行かないと飲めませんが飲めるところは東京に集中しています。しかしよく探せば関西でもメニューに載っている居酒屋が少数ですがあります。

 

 ホイスを飲むためだけに東京に行く価値はあるので、飲みたい人はパソコンで『東京 ホイス』で検索すると飲める店がヒットしますので、興味のある人は検索して飲みに行ってみて損はありません。

 

文章:北山南河

関連記事

  1. 卵の天婦羅を食してみた
  2. 珍しい海鮮の紹介と味の説明
  3. 『ウォーターサワー レモン』と『ウォーターサワー オレンジ』の紹…
  4. JR西日本限定クラフトビールの紹介
  5. 岡山県の「デミカツ丼」と、兵庫県加古川の「かつめし」
  6. 静岡限定酒の紹介 其1:「寶CRAFT 静岡産三ヶ日みかんクラフ…
  7. 一風変わった珍しい食べ物の味の紹介
  8. 「キャプテン・ハーロック」が目印:『銀河鉄道999』の 古酒泡…

おすすめ記事

怖い話『赤い月』

友人と自転車で買い物に出かけたときのこと。帰りの川沿いの道を走っている時には、す…

ショートショート『魔法の薬は悪夢へのカウントダウンだった』

  体重を減らしたいと強く願っている女性に、一日で100グラム痩せられる薬が届けられ…

年を重ねることによって他人の見え方が異なる

『年齢を重ねると他人を見る目が変わる』 自分が10代のときは、1…

『生きる』

何もかもに縛られて、毎日つらい……自分が撒いた種だとしても、自分…

人間は悪に手を染めることでストレスを解消する

 人間は悪いことをやめようとしない生き物だ。いじめ、暴力、事件などはいつになっても地…

新着記事

PAGE TOP