サスペンス・ホラー

怖い話『増えた死体』

 

ある昼下がり。

とある小さな町の駐在所に、一人の男が飛び込んできた。

隣に住む親戚の家の様子がおかしいという。

警官は男に連れられて、そのお宅に向かった。

 

玄関に鍵はかけておらず、呼びかけても誰も出てこない。

昼間だというのに雨戸が閉められたままで、室内は真っ暗だ。

家族全員で出かけたにしても、その場合はいつも男に声を掛けていくのだという。

 

部屋に入ってみるが誰もいない。

光を入れようと雨戸をあけて、ギョッとなった。

父、母、長男、長女・・・。

庭先で家族全員が首を吊って死んでいたのだ。

 

警官はすぐに応援を呼んだ。

パトカーを出迎え、応援の警官を案内して、庭先に戻った時にさらにギョッとなった。

首吊り死体がひとつ増えていた。

それは親戚の男だった。

警官がパトカーを出迎えに行っている間に、その男も悲観して首を吊ってしまったと思われた。

しかし、不思議なことに他の家族同様その男の遺体も、死後1日は経過していると思われるほど硬直が進んでいたという。

 

文章:百百太郎

 

画像提供元 https://visualhunt.com/f5/photo/5280411691/2c92e72b0c/

 

関連記事

  1. 怖い話『お母さんについていく子』
  2. 怖い話『早く見つけてよ』
  3. 怖い話『夜中の路線バス』
  4. 怖い話『午後の授業中の怪』
  5. 怖い話『ねえ・・・暗い・・・』
  6. 怖い話『昼間に寝ている女』
  7. 怖い話『ちょっと通りますよ』
  8. 怖い話『石を投げたら』

おすすめ記事

【4コマ漫画】ロボのケンと丈司少年 第十九話『新米を食べよう』

『新米を食べよう』漫画:こばまき&nbs…

3度目の緊急事態宣言の効果はあるのか

 コロナ感染者が急増し、一部の地域で3度目の緊急事態宣言が発令されました。期間につい…

ホルヘ・ルイス・ボルヘス著『伝奇集』のご紹介

画像:ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』岩波文庫このコラムでは、ボルヘス著『伝奇…

テニスの全米オープンで途中棄権したジョコビッチ選手を擁護する

9月1日に男子シングルス4回戦が行われました。2連覇と4度目の優勝を狙っていたノバク…

神戸新聞に「あまうめ城っぷ」の記事が掲載されました!

画像:収穫前の尼崎農業公園の梅の実神戸新聞の2022年8月15日付朝刊に、あまう…

新着記事

PAGE TOP