小学生の時の話。
友人の玄関先で、仲間たちと心霊写真集や心霊本を読んで、ワイワイと盛り上がっていました。
その家の友人がトイレに立ったときも、わたしたちは「怖ぇえええ」などと、盛り上がっていました。
すると突然、ガラっと玄関脇の部屋の扉が開き、友人の姉らしき女の人が顔を出し、
「うるさくて寝られへんやないの!」と怒鳴って、部屋の中へ引っ込んでしまいました。
トイレから戻ってきた友人に、
「お前の姉ちゃん、こんな時間に寝てるんか?」
「いや、俺に姉はいないぞ」
という友人の答え。
「今、そこの部屋から女の人が出てきた」
というと、友人はその部屋の中を見せてくれました。
そこは仏間として使っている部屋で、仏壇に女の人の遺影が飾られていました。
その遺影に映っていたのは、さっきの女の人でした。
母親の従姉だという。
オバケの話をしているとそういうものが寄ってくると言いますよね。
オバケに怒られた話でした。
文章:百百太郎
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