サスペンス・ホラー

怖い話『隣の人』

 

友人同伴での買い物帰り。

わたしは電車の座席でウトウトしていました。

 

隣の人が立ち上がる気配で目を覚ますと、駅に停車していました。

 

「今、どのへん?」

 

と、友人に聞くと

 

「次で降りるよ」

 

という返事。

しかし、電車の窓の外を見ると、そこがまさに降りる駅でした。

 

「ここ、降りる駅じゃないの!」

 

わたしが慌てて立ち上がるも、友人が腕を掴んで引き戻します。

 

「いいから、次の駅で降りよう、ね!」

 

そうこうしているうちに、ドアが閉まり電車は動き出してしまいました。

遠ざかっていくホームを見送りながら、

 

「どういうつもりよ、何で降りなかったのよ」

 

と、文句を言うわたしに友人はポツリと言いました。

 

「さっき、あんたの隣に座ってた人・・・窓ガラスに映っていなかった・・・」

 

文章:百百太郎

 

画像提供元 https://visualhunt.com/f5/photo/39993907234/b900004b4d/

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