今場所はコロナウイルスの影響で、2割以上の関取が休場することとなった。
休場者を確認すると、十両の上位に集中。十両の東西5枚目以内のうち、7人も休んでいる。
十両の上位者に多く休場者が出ているため、出場している十両力士は一見すると有利に見える。自分より下位の力士との取り組みを多く組まれることにより、星を見込みやすい。
現実をいうとその通りにはなっていない。幕内の人数は現時点で奇数となっているため、十両の誰かが幕内を相撲でとらなくてはならない状況にある。
四日目は東十両六枚目の東龍が幕内で相撲を取る。十両の真ん中くらいに位置しているので、本来なら幕内力士と対戦することは滅多にない。(入れ替え戦で当たることは稀にあるものの、幕内で相撲を取るような番付ではない)コロナウイルスによる大量休場があったからこその対戦といえるのではなかろうか。休場者が少なければ、東西の三枚目くらいまでの十両力士を選ぶ。
十両下位の力士にとっても厳しい場所になる可能性を秘めている。人数が少ないため、総当たりのような状況になる。十両の上位にいる力士との対戦を覚悟しなくてはならない。
大量の休場者が出たことによって、出場した十両の力士は、かつてない不運を味わうことになるかもしれない。参加したことが、不幸であるといわれない場所になるといいな。
文章:陰と陽
画像提供元 https://foter.com/photo4/ring-entering-ceremony/