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着いても公園にしか行けない『海芝浦駅』がある ー 神奈川県横浜市 鶴見線

 

 神奈川県横浜市 鶴見線は、『鶴見駅』以外は無人駅で各駅停車しかない路線です。都市部の中にあるのに、ローカル線の雰囲気が楽しめて写真映えがする場所が多いのが特徴で、海芝浦駅ではそれが特に出ています。

 

 着いても公園にしか行けない海芝浦駅。なぜ駅から公園にしか行けないかというと、東芝エネルギーシステムの敷地内に駅が存在するので、会社関係者以外は駅構内の公園にしか行けないようになっているからです。

 

 企業の敷地内の駅でプラットフォームから工業地帯と海(田辺運河)と、鶴見つばさ橋や横浜レインボーブリッジが観られるので、鉄道マニアや工場マニアから家族連れまで訪れる、ちょっとした観光地になっています。駅には飲み物の自販機とトイレがあります。

 

駅構内に隣接する『海芝公園』は、駅経由でしか行けない細長い形の公園で、東芝エネルギーシステムズが管理運営する私設公園です。ここもベンチがあって、座って海や工業地帯を眺める事が出来ます。公園は朝9時開園の8時30分閉園。

 

海芝浦駅に行くときの注意点は、電車の本数が都市部なのに過疎地並みに少なく終電が速いこと。終電を逃すと警備員さんに迷惑がかかるので気をつけましょう。終電は平日だと10時台で土日祝は8時台です。改札を出なくても、簡易Suica改札機等を使って清算しないといけません。東芝エネルギーシステムズ側は撮影禁止なので写真を撮れるのは海側のみです。

 

海芝浦駅に行くためは、『浅野駅』で海芝浦支線に乗り換えないといけません。浅野駅は海芝浦方面のプラットフォームは広く、猫が多いのが特徴。鶴見線本線の終点、『扇町駅』も猫が多い。

 

出典;https://foter.com/f5/photo/1891233320/232815a6bc/

『国道駅』は、旧東海道と国道15号線に挟まれた駅で、1930年(昭和5年)開業当時の姿をほぼそのまま保っている、戦前の昭和レトロが堪能できるのが特徴です。

 

国道15号線側の駅の入口右側の信号機の後ろ当たりの壁面と、駅舎1階内左側の不動産屋の看板辺りに、第二次世界大戦末期の空襲で戦闘機(P51マスタングと思われる)の機銃掃射の跡が残っている戦争遺跡でもあります。

 

 国道駅は、上がプラットフォームで中二階の連絡通路と一階の作りで一階にはやきとり居酒屋と飲み物の自販機とトイレがあります。

 

出典; https://foter.com/f5/photo/32606719305/4dcbdac0a9/

 やきとり居酒屋は、『国道下』という店名でカウンターと小さなテーブルの10人程で満員になってしまうような、こじんまりした隠れ家のようなお店です。名物は焼き鳥とマグロの刺し身、その他のおつまみも美味しいです。

 

焼き鳥のタレは甘口で他にはない味、持ち帰りも出来ます。メニューに値段が載っていませんが、どれも安いので安心。営業時間4時30分~8時まで、日祝は定休日で予算は3000円ぐらいを目安に、すぐ満員なるので4時20分ぐらいの開店前に店に行くことをおすすめします。

 

鶴見線は短い路線ですが、いろいろな見所がある場所です。交通の便も鶴見線に行くまでは便利です。電車の本数が少ないですが、海芝浦駅以外なら終電を逃しても鶴見駅まで歩いて帰ることが出来る距離です。人通りの少ない工業地帯なので、おすすめしませんが、そういうことにならないように時刻表をしっかり確認していくべきでしょう。

 

文章:北山南河

 

画像提供元 https://foter.com/f5/photo/1891233320/232815a6bc/

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