二人の棋士は竜王戦以外の参加資格を失う
桐山清澄九段、藤倉祐樹五段は竜王戦を除いて、2020年度における公式戦の参加資格を失うこととなった。
将棋界においてはフリークラスに降格後、10年以内にC級2組に昇格する成績を収められない場合は引退となる。60歳以上でフリークラスに降格した場合も同様の措置が取られる。(自分からフリークラス宣言した場合は65歳まで現役続行可能)
引退規定には特例が存在する
上記の引退規定には特例が設けられている。一定の成績を収めていた棋戦がある場合は、翌年もその棋戦に限って出場できる。条件は以下の通りとなっている。
竜王戦 4組以上に在籍(2年間は5組でも可。6組に降格すると参加資格を失う)
王位戦、王将戦(リーグ残留)
王座戦、棋王戦、棋聖戦(ベスト4)
朝日杯、NHK杯戦(ベスト4)
銀河戦(準優勝以上)
竜王戦は他の棋戦に比べて、現役続行のハードルは圧倒的に低い。それゆえ、竜王戦に限って現役続行するのは不思議ではない。(他の棋戦で残留できるなら、フリークラス降格は起こりえない)
桐山九段、藤倉五段は竜王戦以外の棋戦では、残留の条件となる成績を収められなかったものの、竜王戦では五組に在籍している。それゆえ、竜王戦に限って出場可能なのである。二年以内に四組に昇格した場合については、長きにわたって指し続けることもありえない話ではない。
竜王戦のみに出場する二人の今年度の成績はどうなるのか
竜王戦のみに出場する二人はどのような活躍を見せてくれるのだろうか。二人の活躍如何によっては、フリークラスの規定を変更されるかもしれない。
文章:陰と陽