サスペンス・ホラー

怖い話『ねえ・・・暗い・・・』

 

アパートで一人暮らしを始めました。

時々、お隣や下の部屋からでしょうか、話し声や物音が聞こえてきます。

当初は「うるさいなぁ」と感じることもありましたが、夜の常識的な時間には静かになるので、そのうち気にならなくなっていました。

そんなある日。

 

いつもより話し声が続きます。

女の声で何やらブツブツと聞こえてきます。

そろそろ寝ようかという時間なのに。

 

「どこのお宅から聞こえて来るんだ?」

 

さすがに気になったわたしはベランダに出て、お隣や下の部屋を確認します。

が、どの部屋も電気が消えており、寝静まっています。

どうやら、そこからではないようです。

 

部屋に戻ると、さっきまでの話し声も止んでいました。

わたしは布団に入り、明かりを消して、部屋を真っ暗にしました。

すると、女の声で、

 

「ねえ・・・暗い・・・」

 

文章:百百太郎

 

 

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