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西山朋佳女流三冠は女性棋士として初めて棋聖戦の一次予選突破

 

 西山朋佳女流三冠は女流棋士として、棋聖戦の一次予選を初めて突破した。(女流棋士の過去の最高成績は一次予選の決勝戦進出だった)

 

 棋聖戦の一次予選を突破するには、4回連続で勝利を収める必要がある。プロではない女流棋士が勝ち上がるのは簡単なことではない。かなりの棋力を持っているといえるのではなかろうか。

 

 西山女流三冠は他の棋戦においても好成績を収めた。竜王戦では6組の準決勝まで進み、5組昇格まで、あと一歩というところにコマを進めた(女流棋士の昇格となればこちらも初めてだった)。今年はシステムの壁に阻まれた(アマ、女流棋士は決勝に進まない限り、5組に昇格できない)ものの、来年の活躍に期待したい。

 

 西山女流三冠は奨励会の三段に所属中。最終成績で上位2名に入れば、女性初のプロ棋士誕生の瞬間となる。(現在は10戦を終えた時点で7勝3敗)

 

 前回の三段リーグでは14勝4敗の成績で3位(次点は女性として初)となり、今回の順位はトップとなっている。他の奨励会員よりも有利な状況で戦えるだけに、棋士になる可能性は十分にあると思われる。(同じ成績だった場合、順位が上の奨励会員を優先するシステムを採用している)

 

 西山朋佳女流三冠(来年は初の四段になっている可能性もある)の動向から目は離せない。男子のみだった世界に、新風を吹き込めるような存在になれるかもしれない。

 

*女性初の棋士となれば、藤井聡太棋聖と合わせて、将棋界はとんでもないブームになるかもしれません。

 

文章:陰と陽

 

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