A型作業所の一部では、一般就労した利用者に祝い金を払っている(筆者もハローワークの求人票で確認した)。利用者の一般就労のモチベーションを高めるために、このような制度を導入していると思われる。お金をもらえる、もらえないによって、やる気は大きく変わってくる。
厚生労働省はこの部分に踏み込もうとしている。国の補助金で運営しているのに、利用者に対して祝い金を払うのはおかしいという主張を展開し、将来的には祝い金の全面禁止化に踏み込んでいく予定だ。(すでに実施されている可能性あり)
就職祝い金の撤廃についてはしょうがないと思う。事業所の仕事のみで利益を上げているのならまだしも、国の補助金から祝い金を払うのは倫理に反する印象を受ける。祝い金を払いたいのであれば、事業所の利益から出せばいいのではなかろうか。
A型を利用しようと考えている障碍者は、将来的には祝い金をもらえないことを前提に通所する事業所を決めよう。甘い蜜を吸いたいがために安易に利用すると、自分の将来にとって大きなマイナスになりかねない。
*A型の制度は随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。
文章:陰と陽