A型作業所、B型作業所、就労移行支援では、利用者の人数を増やせば増やすほど補助金を多くもらえる。それゆえ、人数をかき集めることに意識を向ける事業者は多く、定員上限まで利用者を受け入れる施設が多くを占める。
利用者を集めて補助金集めをしようとする事業所が多い中、定員を絞って支援を行う福祉施設もあるようだ。ホームページのトップ画面には人数を少なくすることで、一人一人に手厚いサポートをできる体制を整えたいと記されていた。
人数を増やせば補助金は増えるものの、一人一人の利用者と接する時間は削られる。手厚いサポートは難しくなり、形式的にどとまるようになる。筆者も定員ギリギリの就労移行支援を利用した経歴を持ち、一人一人に取れる時間の短さに不満をいだいたこともあった。
障碍者施設を選択する際は、利用者のことをどれくらい考えているのかを基準にしたいところ。自分のサポートに手の回らないような事業所ではなく、相談しやすい環境に身を置こう。そうすることによって、就職率を高められるのではなかろうか。
*主役は支援者ではなくあなたです。
文章:陰と陽