福祉・医療

就労移行の就職率は充分といえるのか?

 

 就労移行における一般就労率は26~27パーセントとなっています。(2017年現在)単純計算、4人に1人くらいの就職となっています。

 

 筆者の感覚からすれば、かなり低いように思います。2年間(最長3年)の訓練を積んでいるにもかかわらず、4人に3人も就職できないのは、就労移行の支援はきっちりと行き届いていないといえるでしょう。(一部には当事者の問題もあることは事実なので、完全に事業所の責任とはいえない)

 

 30パーセントくらい存在するといわれる、一人も就職させない就労移行支援事業所の存在は忘れてはなりません。本来の目的を忘れ、金もうけのために利用者を大事な時間を奪っています。当事者としては、詐欺まがいのことを平然と行う、ろくでなしに騙されないようにしたいものです。 

 

 上記の事業所をなくすために、利用者を就職させなかった場合は、過去に遡って補助金を全額没収するという劇薬を打ってみるのはいかがでしょうか。就労移行支援事業は真剣にならざるを得なくなり、一般就職率は大幅に上昇すると思います。(副作用として就労移行を利用できない当事者も増えるリスクはある)

 

 10年後には就労移行を利用した全員の利用者が、一般就労できる社会になるのを願ってやみません。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 格差を生み出す要因
  2. 介護業界を目指す方が最初に取得する資格
  3. ハローワークに配置されたサポーターの是非
  4. 利用者一人一人と向きあえるように、定員をしぼる福祉事業所がある
  5. A型作業所に通所する場合に、参考にした方がいいデータ
  6. 惹きつけられる魅力
  7. 成人してから、発達障碍の診断を受けるということ
  8. メンタルヘルスの本の出版に携わるA型作業所

おすすめ記事

着いても公園にしか行けない『海芝浦駅』がある ー 神奈川県横浜市 鶴見線

 神奈川県横浜市 鶴見線は、『鶴見駅』以外は無人駅で各駅停車しかない路線です。都市部…

口コミってロコミと読み間違えるよね

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.令和の原始人久しぶりに某…

A型作業所に通う場合の注意点

  お金は欲しくとも、一般就労は難しいと考える障碍者もいると思います。そのような方は…

『どん底』―這い上がるのは、簡単な事じゃないー

どん底の人生から…這い上がる事は…簡単な事じ…

『スタートライン』―別れと出会い繰り返す季節―

この季節は…いつの時代も…慣れない。&n…

新着記事

PAGE TOP