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藤井聡太七段が最年少タイトル挑戦

 

 藤井聡太七段は最年少挑戦の残されていた、棋聖戦で準決勝、決勝の対局に勝利を収めた。トーナメントで優勝したことにより、渡辺三冠への挑戦権を獲得した。

 

 タイトル奪取となれば、史上最年少棋士、史上最年少タイトル挑戦と合わせて、将棋界の三つの記録を塗り替えることになる。一人の少年は将棋界に革命を起こそうとしている。

 

 他のタイトル戦においても活躍は目覚ましい。王位戦では挑戦者決定戦(1番勝負)にコマを進めた。挑戦者決定戦の相手は、棋聖戦の決勝戦で対戦した永瀬二冠。再び勝利を収めれば、最年長で初タイトルを獲得した、木村王位への挑戦権を獲得する。最年少タイトルの可能性のある少年、初タイトル獲得の最年長記録を持っている王位の対戦になれば、見どころ満載となる。

 

 竜王戦では師匠である、杉本八段と三組の決勝で対戦。勝利を収めれば、竜王戦の決勝トーナメントに進出し、竜王挑戦への足掛かりをつかむことになる。(過去は三年連続で進出するも、決勝トーナメントで敗退)

 

 王将戦の最終戦で広瀬八段に敗れたために、タイトル挑戦を逃したのは記憶に新しい。挑戦権こそ得られなかったものの、次期のシード権を獲得。一次予選、二次予選を免除されるため、タイトルにかなり近い位置にいることになる。

 

 天才ばかりの集まるといわれる将棋界においても、働きアリの法則は忠実に再現されている。80パーセントの棋士はプロになってから引退するまで、タイトル挑戦に無縁な棋士生活を送る。厳しい社会において、17歳の少年は二つ目のタイトル挑戦を視野に入れていることから、非凡な才能を持っているといえよう。(師匠は一度もタイトル挑戦はない)

 

 17歳の天才現役高校生の活躍から目が離せない。

 

文章:陰と陽

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