小説で発売されている『タレーランの事件簿』シリーズを紹介していきたいと思います。
本の紹介
本の作者は岡崎琢磨さんです。タレーランの事件簿以外にも、多数の小説を執筆しています。
事件簿とはついているものの、殺人事件は頻繁に起こるわけではありません。日常的な謎を解くストーリーを主体としています。2020年現在で6巻まで発売されており、累計発行部数は2巻の時点で100万を超える大ヒット作品です。
事件の数は巻ごとに異なり、一つの事件だけを取り上げることもあれば、短編を4~5つくらい掲載することもあります。
小説内で切間美星という頭脳明晰な女性は、不可解と思える難事件を次々と解決していきます。一部には青野大和、切間美星の男女による恋愛も一部含まれています。
主な登場人物
*青野大和
本作の主人公。美星の入れたコーヒーを飲むためにちょくちょく来店します。頭脳は美星より圧倒的に劣るために、何度も突っ込まれている描写が度々描かれています。美星に頼りっぱなしな部分もあるものの、自力で事件を解決することも稀にあります。
美星に好意を持っているものの、なかなか打ち明けられないでいました。6巻の最後で思いを伝え、交際をスタートさせることになります。
*切間美星
喫茶店「タレーラン」のバリスタ。コーヒーを入れるのを得意としています。青野よりも年上にもかかわらず、容姿などもあって高校生と間違えられることもあります。
頭脳明晰な人物で、未来を予知する能力も備えます。推理力は非凡な域に達しており、多くの事件を解決に導きます。
元々は人懐っこい性格かつ人の心に入っていく性格だったものの、ある事件以降は距離を取るようになります。(やりすぎたことにより、誤解を生んでしまった)
青野に好意を持っているものの、なかなか思いを打ち明けてこないことに葛藤の日々を送っています。
*藻川又次
奥さんをなくしてからは女癖の悪いおじいちゃんとなってしまいました。入院した経歴を持つものの、無事に手術に成功します。
*切間美空
切間美星の妹で2巻に登場します。ものごとに対して、積極的な女性です。
感想
個人的に好きな作品で、1~6巻まで購入しています。名探偵のように事件を解決する、美星は女探偵さながらです。
探偵もののイメージの中で、青野、美星の男女の関係も描かれています。二人とも近づきたいにもかかわらず、なかなか近づけないのは人間の不器用さを現わしているかもしれません。
文章:陰と陽