福祉・医療

支援員の思いやりで障碍者は苦しむ

 

 支援員の思いやりによって、障碍者は苦しめられることも少なくない。

 

 支援者が知的障碍者に施設外就労の話をもちかけていた。支援員としては良くなってほしいという思いでやっているのだろうけど、当事者は退職しろと迫っているのかと話をしていた。施設外就労が実現した場合、辞表を出すとまでいっていた。

 

 1回できついのに、3~4回にわたって行われていた。利用者の直接の意見は耳に入らないとはいえ、繰り返さないほうがよいのではなかろうか。持ちかけた支援者への信用は完全に地に堕ちる。

 

 一般就労した他の知的障碍者がいた。こちらは仕事についていけず、数ヶ月でやめてしまった(施設にカムバックしたときにその話を聞いた)。健常者には普通であっても、障碍者にとっては耐えきれない量の業務量だったようだ。

 

 一般についていくのが明らかに難しいとわかっていながら、就労支援するのはどうかなと思う。運よく入社できたとしても、高確率でついていけなくなるのは明白だ。人生は一時的な運に恵まれることはあっても、総合的に落ち着くところに落ち着く。時間の経過と共に収束する性質から逃れられない。

 

 一時的に一般就労した利用者は2年を過ぎていたため特会金を得られなくなっていた。経営を圧迫させないために、利用者を追い出したいのはわからなくないけど、横柄すぎやしないか。ろくでもない思考をしているから、他人を不幸にしかしない。

 

 その作業所から、私の元に今年の一月に電話がかかってきた。折り返し連絡をしていないため、用件についてはわからない。退職して一年経過したのに、何のために連絡をよこしてきたのだろうか。

 

 ポスティング要因の補充として電話をしたとしよう。ポスティングは車でかなりの距離を移動するため、どこでコロナウイルスに感染するのかわからない。死亡率も0ではないことから、命を落とすといった最悪の展開もあり得た。助けたい思いでやっていたのだとしても、生命に危険を脅かす方向性に進んでいる。

 

 今回は同じ作業所の3例を紹介した。いずれにおいても、総合的にプラスとはなっていない。利用者からすれば疫病神さながらだ。これだけ悪い方向に進むと、他人を不幸に陥れることしか考えられない人間であると結論付けても良いのではなかろうか。

 

 他にも支援者の名ばかりの思いやりに苦しむ、障碍者は多いのではなかろうか。支援者の何とかしたいという思いが、障碍者を地獄に叩き落すケースは後を絶たない。他の作業所においても、支援者がらみで退職に追い込まれた利用者はいた。

 

 障碍者に対して思いやりを持っていると主張したいなら、余計なことには一切の口出しをしないことを念頭においてほしい。未来予知の能力(他者をいい方向に動かす能力)を持っていない限り、口をつぐもう。他人をよくすることのできない健常者(支援者)が余計なアドバイスをすればするほど、障碍者は地獄のどん底へと叩き落されていく。

 

 人生がくるってから、ああしておけばよかったと後悔しても、失われた時間は戻ってこない。支援者には遊び感覚で利用者を弄ばないように釘を刺したい。

 

文章:陰と陽

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