時事問題

同姓同名の候補者に投票する場合の注意点

 

 静岡県の補欠選挙にて、同姓同名の候補が立候補するという異例の事態となった。

 

 今回は野党統一候補と同姓同名の候補者を「NHKから国民を守る会」がわざわざ探して、選挙区に立候補させたとのこと。国政選挙でこのようなことをすれば、どのようになるのかというのを探りたかったようだ。

 

 同姓同名にすることで、どちらかに投票したのかわからなくなる。同姓同名で判別のつかない票は獲得票に応じて分配されるとのこと。Aが90、Bが10の票を獲得していた場合、同姓同名票はAとBに9:1の配分で分配されることになる。

 

 今回の選挙では年齢を記入することで、どちらの候補者に投票したのかを判別させるとのこと(今回だけの特例措置)。選挙に行く静岡県民には、このことをきっちりと理解して一票を投じていただきたい。ルールをわかっていないがために、他の候補者に票を配分するようなことは避けたい。

 

「NHKから国民を守る会」の代表者はある程度の効果を見込めれば、次の衆議院選挙で同じ手段を用いる可能性にも言及している。一票でも多く獲得するためには、なりふり構わない姿勢を見せている。

 

投票側からすれば、国政選挙を実験の材料にする感覚は理解しにくい。国民を弄んでいるととられかねない行為は慎まないと、次回はひどい目に遭いかねない。短期的には良くとも、長期的ともなるとそうはいかない。

 

 参議院選挙で一議席を獲得した「NHKから国民を守る会」、自分たちの利益のためにはどんな手段であってもやってのけるという、ある意味ではおぞましい存在になりうる可能性を秘めている。参議院選挙で1議席を獲得してしまったことで、自分達にもできるという変な自信をつけていなければいいけど。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 【海外ニュースウォッチ】ビデオゲーム大手の誤算【第二回】
  2. 勝南桜が89連敗のワースト記録に並んだ(2021年3月24日)
  3. マスクはタイミング次第で購入可能
  4. 十両は厳しい場所になりそうだ
  5. テニスの全米オープンで途中棄権したジョコビッチ選手を擁護する
  6. 最近、良く耳にする「まん防」とは?
  7. 【海外ニュースウォッチ】寿命を延ばせる? 科学者たちの模索【第十…
  8. 暖冬は温暖化の影響なのか

おすすめ記事

『存在自体』

そんなにあたしの事を認めたくないならそれでいい。だったらあたしに…

『一輪の花』

道に咲く一輪の花…見ているだけで…心が和んでしまう。&n…

ショートショート『幸運をもたらす亡霊』

 孝雄の二つの瞳に、鎌を持っている透明女が現れた。アニメでよくみる亡霊さながらだった…

ほっこり、ニャー

『8月28日 ネコ ウンコ対策』注)食事中の方、見ないで⑨さい。漫画:P…

『黒い影』―恐怖に怯える日々が続くー

暗い影が…空気に乗って…どんどんこっちへ……

新着記事

PAGE TOP