発達障碍の診断方法について疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。今回はどのようにして、診断を下すのかについて説明します。
精神科による精神障碍者手帳取得(兵庫県、大阪で2回検査を受けましたが問題は同じです)
・語彙のついての質問
・積み木の組み立て
・空間把握
・計算問題
・いわれたことを覚えていられるのかetc
評価項目は11項目あり、語彙力に関わること3、記憶力の項目3、図形に関する理解力3、処理能力が2つとなっています。各項目が14点以上は天性、6点以下は障碍が疑われるレベルのようです。
手帳取得するまで
・手帳取得には初診後半年(経過観察)+手続き(2~3か月)を要します。初診から8~9カ月後に、精神障碍手帳の取得となります。
(注)発達障碍、アスペルガーなどで療育手帳を取得できない障碍者のための救済措置的な意味あいもあります。制度変更になれば、発達障碍どはすべて療育手帳となるでしょう。
発達障碍診断センターによる療育手帳取得(今回は兵庫県の場合です。全国でやり方は異なる思われます)
・簡単な暗算の問題を解く。
・担当者から質問されたことを答える。
・絵を描く。
・図形についての問題がある。
精神科と問題は異なりますけど、目的は同じです。IQを検査するために行われます。
*申し込んでから、診断までに2~3か月程度かかります。精神障碍者手帳が初診後半年+申請期間2~3か月であることを鑑みると、手っ取り早く取ることができます。(定期的な更新を必要としますが、広汎性発達障碍で取得できる地域で更新は不要とされるケースもあります)
*全国的に平均IQ70~75以下でないと、療育手帳を取得することはできません。広汎性発達障碍、アスペルガーなどは基本的に対象外であることを覚えておきましょう。
*全国的に基準が異なるのは、身体障碍者手帳、精神障碍者手帳とは異なり、法律によってつくられた制度ではないからだと思われます。自治体が障碍者を支援するための制度なので、広汎性発達障碍(知的障碍を含まない)で療育手帳を取得できる地域も存在します。
文章:陰と陽