福祉・医療

B型作業所の待遇は事業所によって異なる

 

 B型作業所における、一か月間の平均工賃は16000円前後となっている。作業所内で週30時間の作業をしているなら、時給は100円程度になる。(以前に耳にしたところでは80円で8時間労働だった)

 

 利用者の作業レベルにもよるけど、時給100円で作業させるのはどうかなと思う。生活保護などで収入を確保できるなら問題ないけど、家族と一緒に生活を共にしている場合は明らかに少なすぎる。交通費を会社が支給しない場合、通所しても収支がマイナスになることも起こりうる。

 

 B型作業所によっては、利用者の月収が3000円という会社も存在する。利用者の数だけ集めて、職員の収入を確保するのはいかがなものか。障碍者のための施設ではなく、一般人が食つなぐための作業所が常態化している。

 

 利用者に対して、高い工賃を払おうとする法人もある。給料の目標を掲げ、達成しているのであればすごいなと思う。

 

 B型作業所の企業理念で、最低賃金以上を目指すという目標を発見した。B型作業所でありながら、A型作業所以上の待遇を達成しようとする姿勢はすごい。最低賃金で週に30時間働ければ、10万円以上の手取りとなる。有給、雇用保険を受給できないデメリットを併せ持つものの、A型作業所よりも高い収入を得られることになる。

 

 B型作業所には雇用契約を結ばず、A型作業所のサービスを提供できるとある。(1つのB型作業所で10人まで)このサービスを利用している会社もあるかもしれない。(注1)

 

 一般就労の難しい利用者であっても、高水準の収入を確保する。そのような事業所が増えていくといいな。B型作業所の主役は支援員ではなく、利用者であることを忘れてはならない。 

 

(注1)詳しいことを知りたい場合、支援者に聞いてみましょう。専門的なことを耳にすることで、障碍福祉への理解を深められるでしょう。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 発達障碍に向く仕事、向かない仕事
  2. メンタルヘルスの本の出版に携わるA型作業所
  3. 作業療法士について(福祉の資格)
  4. 障碍者枠で働いている人に対する一般人の評価
  5. 発達障碍は、一般人と同じ生き方が不可能
  6. 支援者の質を問う
  7. 支援者ができるのは一つだけ【障碍編】
  8. 西武が本拠地開催の試合で障碍者割引を行う(当日限定)

おすすめ記事

専門家の意見はいらない

専門家の意見はいらない今ほど、「専門家」というものの価値が切り下…

『景色が…』―いつも見ている景色がそこにはないー

どんなに奇麗な景色も…悲しみに包まれた…景色…

障碍者手帳の基準が全国で統一されていないことに違和感がある

 兵庫県(神戸市を除く)と北海道では発達障碍であった場合、IQの如何にかかわらず療育…

学力の著しく劣っている生徒が定員内不合格

インターネットを検索していると、定員に満たないにもかかわらず、高校入試で学力の著しく劣る生徒を不合格…

【4コマ漫画】ロボのケンと丈司少年 第十七話『スイカはいかが』

『スイカはいかが』漫画:こばまき関連漫…

新着記事

PAGE TOP