健康

風呂に入りたいのに、入れない気持ちの時の対応策

 

 気分が落ち込んで、意欲がなくなり風呂・シャワーに入らないでいると、身体や髪の毛が痒くなり、皮脂で皮膚炎になって肌がぼろぼろになってしまう。そうなると更に気分が落ち込み、何もする気が起きなくなる。皮膚の荒れがひどくなると、皮膚科のお世話になって塗り薬や抗真菌剤入りのシャンプー、ボディソープを使わないといけなくなる。こうした悪循環に陥ってしまうと、皮膚科へ行く前に、「風呂・シャワーに入らなければならない」との強迫観念が生じ、更に落ち込んで無気力になってしまう。

 

 ひょんなことでやる気が出たら、以下のやり方で身体を清潔にして気分転換をはかろう。

 

 風呂・シャワーに入れないなら次善の策の清拭(せいしき)を試してみよう。お湯か水を浸して絞ったタオルで顔から順に下の部分を拭いていく。頭髪は、もし出来れば洗面台でお湯を使って洗おう。水を使うと冷たくて息が詰まって気分が落ち込んでしまう。全身使える汗ふきシートは、弱っている肌に余計な刺激を与えてしまうので止めた方が良い。ドライシャンプーも同様だ。

*汗ふきシートに含まれる成分(アルコールやメンソールやさらさらパウダー)が、肌に合わず肌荒れを起こすことがある

 

 風呂・シャワーに入りたくても、「服を脱ぐのが邪魔くさい」、「全裸になると気が滅入る」と言ったような悩みを持つ人は、いっそのこと、服を着て風呂・シャワーに入れば良い。とはいっても、下着とTシャツぐらいになるまでは服を脱がないといけないが、大昔は浴衣を着て風呂に入っていたので、着衣で風呂に入ることは特段おかしなことではない。シャンプー・リンスやボディソープを使うのが億劫なら石鹸を使おう。それもしんどかったら、シャワーだけにして湯船につかる必要もない。下手に湯船に浸かると、水圧で息苦しくなったり浮力で気持ち悪くなったりするからだ。また、肌荒れになっているところに身体洗いブラシを使うと、逆に肌荒れが酷くなる可能性もあるから、身体洗いブラシも使わなくても良いと思う。手で軽く撫でる様に洗うぐらいで良い。風呂・シャワーの途中で、嫌になったりしんどくなったりしたら、すぐ止めて浴室から出る。一度で全て洗おうと考えず、髪・顔・上半身・下半身と分けて洗う等、出来る範囲ですること。

 浴室から出たら手早く身体を拭く、あまりゴシゴシと身体を拭くと、これも肌荒れが酷くなるので注意する。もし気分に余裕があれば、肌荒れの酷い箇所にスキンケアクリームを塗ると、肌の状態が後々楽になる。ちなみに、歯磨きや綿棒での耳掃除も気分転換に良いだろう。

 

風呂・シャワーに入ると、300~800mlの水分が汗として身体から失われるので、水分補給(スポーツドリンクが無難)を励行するようにしよう。身体から酸化した皮脂やアカや汚れが落ちて、気分が少しは良くなるだろうから、工夫してその調子を維持出来るような、何か「好きなこと」や「楽になれること」をして過ごそう。くれぐれも身体を冷やし過ぎて心身の調子を崩さないように。

 

文章:北山南河

 

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