海苔は関西と関東で異なる。関西は味付け海苔、関東は焼海海苔が使用されています。
海苔の歴史は江戸時代まで遡ります。海苔は関東で水揚げされていました。当時は車などはなく、人間の足(飛脚)で運んでいたため、関西に運ぶまでに時間がかかりました。大阪や京都に運ばれたときには味、風味などが落ちるのは避けられませんでした。
海苔の劣化を防ぐ目的で味をつけていたようです。関西であってもおいしく食べたいという思いで、海苔を生み出していきました。それからも関西では味付け海苔を使用し、定着していくこととなりました。
味付け海苔は人間の知恵、工夫によって生み出されました。現代に初めて海苔が取れていたなら、関西、関東で同じ種類になっていたかもしれません。
醤油は関西、関東で色が違うことを多くの人が知っているけど、こちらについては知らなかったという人もいるのではないでしょうか。テレビで聞くまで、海苔が異なるというのは考えたこともありませんでした。(どん兵衛なども関西と関東で色が異なる)
江戸時代に編み出された味付け海苔、関西の人は先人に感謝しながら海苔を食べてみましょう。1枚1枚がとてもおいしく感じられるかもしれません。
文章:陰と陽