福祉・医療

精神科の選び方

 

 精神科に行こうと思うなら、診療科の多い大規模総合病院に行った方が良い。その方が色々と利点があるからだ。

 

 まず、一般人は情報源が限られているので病院を選ぶことは難しい。病院は医療法等により広告が規制されているため、日常的に広告を打っているのは美容整形クリニック位に限られる。ゆえに広告を見て病院を決めることはほぼ無理だ。口コミは信用出来ないうえに、精神科のことで信頼のおける相談相手は精神科医しかいないため、広告、口コミは参考にならない。

 

 だから通いやすい場所にある総合病院に、まず通院するのが良い。たとえ精神科へ受診するようになったとしても、風邪、アレルギー、花粉症、怪我等に罹る。そうした場合、他科の診察を受けられるメリットが付いてくる。たとえば、インフルエンザワクチン等も接種できたりする。また、各科の人員も多く、精神科医も複数いる場合が多いため、相性が良い医者を選ぶことも可能で、公認心理士が所属している所もあり、公認心理士のカウンセリングを受けることが出来ることも総合病院を勧める要因になる。精神科病院や精神科クリニックに行くことに腰が引けている人や、人の目が気になる人も総合病院だと入りやすいと思う。

 

 総合病院は基本的に設備が充実していることが多い。まず総合受付と併設されている待合室について、各科受付にある待合室、自動清算機、コンビニエンスストアとレストラン(酒は置いていない)、散歩の出来る庭と駐車場とタクシー乗り場。広くて使いやすいトイレ等々。

 

 総合病院の周辺には繁華街があり、製剤薬局やコンビニエンスストアと各種レストランやスーパーマーケットを始めとした商業施設がある。運が良ければゲームセンターや映画館、ホビーショップが有るかも。気晴らしの外出が億劫でも、通院のために二週間に一回程の通院は半強制的な気分転換になる。基本、交通の便も良い。

 

 欠点もある。5年程で主治医が転出したり、あるいは独立開業する。カルテはちゃんと引き継ぎされるので、後任の医師の診察を受け続けるか、通院出来るなら主治医の転出先や開業先に通院する事もできる。

 

文章:北山南河

関連記事

  1. 障碍者との勤務に賛成か反対か
  2. 条件を満たすことで調理師免許の資格を得られるB型作業所の紹介
  3. 【丑の日】B型事業所×山の駅がコラボ!ウナギ商品の受付け開始!
  4. A型作業所では利用者から支援員になれる可能性もある
  5. 広井良則『持続可能な医療─超高齢化時代の科学・公共性・死生観』(…
  6. ふるさと納税のお礼として届ける「水耕ニンニク」を自家栽培するA型…
  7. 職場で様々な課題と直面する発達障碍者へのアドバイス
  8. 厚生労働省のデータから見る就労移行支援事業

おすすめ記事

怖い話『丸められた紙』

大きな集合団地に住む友人の話。その団地に引っ越して間もない頃。…

【丑の日】B型事業所×山の駅がコラボ!ウナギ商品の受付け開始!

兵庫県丹波市柏原町柏原にある就労継続支援B型事業所「ら・ぱん工房来古里」と、同市市島…

『悩みがないのが悩み?』-悩んだ分だけ人生が切り開ける―

あなたは…常に悩んでいた。悩みがない時……

怖い話『作業服の男』

友人と買い物に行った先で、お昼にしようということになりました。コンビニでカップメ…

阪急電鉄『甲東園駅』と周辺紹介

 阪急甲東園駅は兵庫県西宮市甲東園1丁目にある阪急今津線の駅です。甲東園の地主・実業…

新着記事

PAGE TOP