福祉・医療

障碍者は見えないところでお世話になり、見える形で被害を被る

 

 障碍者は程度の差はあれど、目に見える形でミスをする。そのことによって健常者の仕事を増やす。自分の仕事で一杯一杯なのに、尻拭いをしていることになる。

 支援員はミスのカバーの他に、裏で障碍者が働くための環境づくりに追われている。無給(無休)の時間外労働を行ってまで、書類の完成に力を入れる。A型作業所では施設外への交渉なども行っている。

 介護施設(障碍者雇用)では、障碍者に苦労を直接伝えるのはタブーとされている。利用者が委縮しない(居心地の良い)環境づくりを求められる。

 本来ならば障碍者は健常者に対して、恩義を感じるはずである。そうならないのは、目に見える形で健常者から潰される(退職に繋がる)ことをされているから(筆者にたとえるなら、一ヶ月でA型作業所が閉鎖した経歴を持つ)

 人間は目の前で起きたことでしか判断しないため、裏での力添えに感謝することはない。基本的に敵とみなす。健常者の裏での努力は全くといっていいほど、評価につながらないのが実態なのである。健常者はものすごく損な役回りをしているといえる。(お金になる仕事を取るために、どれだけ頭を下げ、傷つけられたかは考慮されない)

 健常者の感性が磨かれない限り、この状況は変わらない。悲しいかもしれないけど、現実を変えるのは容易でないといえよう。

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. 就労移行支援事業所が半年後、一年後の定着率を表示するのは訳がある…
  2. A型作業所に通所する場合に、参考にした方がいいデータ
  3. 障碍者は口だけにならないように
  4. 就労移行支援の1回あたりの利用料は就職率などによって異なる
  5. オートファジーシステム(16時間断食)が注目されている
  6. 障碍者は社会で居場所がない
  7. 障碍者との勤務に賛成か反対か
  8. 6割程度の対人関係を目指そう【障碍者編】

おすすめ記事

姫路市営モノレール廃線跡:新幹線から見える。

 かつて姫路にはモノレールの路線がありました。『姫路大博覧会』の人の移動のために、J…

深田萌絵『ソーシャルメディアと経済戦争』扶桑社新書

深田萌絵『ソーシャルメディアと経済戦争』過去に、ご自身で立ち上げ…

史上最弱力士である勝南桜が100連敗を記録

 勝南桜(服部桜)は3番相撲に敗れた時点で、100連敗を記録しました。連敗記録はつい…

『物語を作ろう』―物語の主人公は君しだい―

自分の人生は…物語のようなもの。だから自分自…

農福連携で「あまうめ城っぷ」に従事して

画像:尼崎市農業公園での梅の実の収穫作業一般社団法人ひまわり 就労継続支援A…

新着記事

PAGE TOP