福祉・医療

障碍者同士が尊重し合うのは困難を伴う

 

 A型作業所、B型作業所、就労移行施設などで、互いのことを尊重しようというフレーズをよく耳にする。

 事業所として理想を掲げるのはいいことだけど、当事者にとっては難しいのではなかろうか。障碍者は自分のことで手一杯であるため、他に手を回す余裕がないのが実情なのである。(障碍が重くなればなるほど顕著になりやすい)

 尊重し合うのが特に難しい障碍に発達障害、ADHD、自己愛パーソナリティなどがあげられる。彼らは自己中心的な考えをする(最悪は自分の要求が全部通ると思っているタイプ)ため、一般人であっても心をより合わせるのはハードルが高くなる。(形式上は満足させるキャパシティーを所持しているため、どうにかこうにか乗り越えようとすることは可能)

 健常者ですら苦労するのに、空気を読む、場にそぐった発言をするといったスキルを持ち合わせていない、障碍者には厳しいのではなかろうか。まともに接していたら、躁鬱病を発症しかねない。

他の利用者のために、誰かが病気にかかっていては元も子もない。

 障碍者同士は尊重するよりも、互いの空間を守るといった方針のほうがよいのではなかろうか。距離を詰めすぎないことが、障碍者施設の安定につながるような気がしてならない。

 

文章:陰と陽  

関連記事

  1. 重度障碍者が国政の場で働く
  2. バリアフリー法の改正(今後の課題)
  3. 障碍者、健常者は信頼し合えるのか
  4. 健常者と障碍者は異なる部分が多い
  5. 支援者と利用者【障碍編】
  6. いじめは障碍者の継続年数に影響を及ぼすのか
  7. 利用者と支援者の距離感【障碍者編】
  8. リーゼ(精神安定剤)の効果

おすすめ記事

照ノ富士の大関復帰が濃厚

 関脇の照ノ富士が13日目の相撲で、大関の正代を破りました。これにより、直近三場所の…

『目を無くしてしまった』

突然少女は…目を無くしてしまった。一体何が少…

『どうすればよかったの?』―誰か教えてこの答えを―

もう分かんないよ…人の気持ちを理解するのって……

ひょっとしなくても意地悪なアレ

なんか、猫も杓子も「スカッと系」が溢れているの、不健全ですよね?(挨拶)と、いうわけで、フジ…

怖い話『家の中のかくれんぼ』

小学4年生の時、数人で友人の家に遊びに行ったときのこと。家に行く…

新着記事

PAGE TOP