福祉・医療

依存症への精神科医の拒否感は強い

 

  アルコール、ギャンブル依存症などの治療に否定的な精神医が約4割にのぼっている。内訳は、

受付そのものを断りたいが15パーセント、出来れば関わりたくないけどとりあえずは診察するというのが26パーセントだった。悲しいかもしれないけど、7人に1人は受診すら受け付けたくないというのが実情なのである。4人に1人は受診はするも、前向きな気持ちで話をしていないことになる。

 理由は診察報酬が少ない、治療のやり方がわからないというものがあった。お金にもならないし、治療もできないのであればやりたくないという思いが芽生えても不思議はない。

 患者側もこれくらいのことで診察したくないという思いがあるようで、治療へのハードルは高いといわざるを得ない。家族を傷つける、借金を抱えるのならまだしも、アルコール、ギャンブルでストレスを解消するのは悪いとはいえない。病気、病気と対策に乗り出すことで、かえって悪化する患者も出かねない。人間は他人にやらされたと思うと、拒否感を示しやすくなる。過度な介入は禁物である。

 依存症に対する対応は前進するのか、それとも後退するのか。どのようになっていくのかを見守っていきたいところ。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200124-00010000-fukushi-soci

©依存症の診療に医師の4割が拒否反応 理由は人手不足〈日精診 初調査〉(福祉新聞) – Yahoo!ニュース

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 支援者と利用者のあるべき関係は一部分で崩壊している
  2. 就職率の高い就労移行支援事業所(B型作業所併設)の紹介
  3. 大半のA型事業所は商売繁盛しなければ、黒字化は極めて厳しい
  4. 「季節性インフルエンザ」は、インフルエンザワクチン接種しても罹る…
  5. 障碍者の多くは距離感を改善した方がいい
  6. 障碍者施設は、能力の低い利用者を優遇するシステムを採用
  7. 障碍者支援で当事者がよくなる確率はかなり低い
  8. いじめは障碍者の継続年数に影響を及ぼすのか

おすすめ記事

『凍った心』―誰かの温かさに触れて居たい―

寒さで凍った…心を…誰が……

『犬や猫への理解を深めよう』①

犬が好き・猫が好きでもどこが不安や怖さがあって接することができない方は多くいらっ…

大相撲の十両、幕下の入れ替えは誰になるのか(2022年7月場所)

2022年7月場所の成績を見ながら、入れ替えが誰になるのかを考えていきます。(14日…

人間は生きているだけで幸せ

 人間は生きているといいことがたくさんあります。今回は幸せについて取り上げて生きてい…

大相撲の十両と幕下の入れ替えは誰になるのか(2022年5月場所)

 2022年5月20日、10時30分時点の成績で、十両、幕下の入れ替えの予想をします…

新着記事

PAGE TOP