福祉・医療

障碍者事業所の方針を読んだ感想

 

 障碍者事業所の事業所紹介に1500件ほど、目を通す機会があった。(今回はワムネット利用)

 文章として多く用いられているのが、利用者の尊厳を守り、主体性を大事にするという内容。具体的なことが何一つ書かれていない。どのようにするのかをイメージさせるということが大事なのであって、形式的な文章なら読む価値はない。

 どの障碍を対象にして、作業(訓練)内容はどのようなものなのかを明記してほしいところ。ホームページを見ればいいだろうという人もいるけど、多くの事業所に検索をかけたい側からすれば、時間を短縮したいところ。ここができていない時点で、他人に配慮しない作業所であるという判断をしてもよい。

 障碍者側からすれば一つに特化した訓練の方が、今後のためになりやすい。満遍なくというのは聞こえはいいけど、誰でも構わないということになる。当事者のためになる訓練が受けられる確率はかなり下がるので、後回しにしてもよいのではなかろうか。

 方針が空欄なのは完全にやる気なしとみなされてもおかしくない。最低時給の発生するA型でない限り、通うメリットは薄い。全部とは言い切れないけど、補助金目当てで利用者を入れるというイメージを持つ。

 誤字脱字、明らかに読みにくい説明文、やたらと短い(長い)文章(100から200文字くらいが頭に入りやすい)を掲載している、意図にそぐっていない内容が記されている、ホームページがない事業所(新規で準備する機会がない場合はよい)も確実に減点対象。どれか一つでも当てはまっていた場合、支援者の資質を疑ってもよいのではなかろうか。

 プラスとなるのはどの障碍をイメージして運営しているのか、代表が特性を理解して書いている場合。少しだけ期待していいのではなかろうか。

 実際に会ってみるまではわからないとはいっても、真剣に作成しているのかどうかで熱意を推し量ることはできる。支援機関を利用する際は、細かいところまで目を配れるようになろう。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 高次脳障碍がつきにくい仕事
  2. 樺沢紫苑著『精神科医が教える病気を治す感情コントロール術』あさ出…
  3. 特例子会社を検討してみてはいかがだろうか
  4. 年金制度の将来を案ずる
  5. 統合失調症という病について
  6. 精神安定剤は薬によって処方してもよい日数が異なる
  7. 障碍を持っている人が、言われるとつらいこと
  8. 土、日もオープンしている支援機関もある
PAGE TOP