エンタメ

棋士と学業の両立は難しいのか

 

 将棋界の棋士の一人が、大学進学しないと話題になりました。理由は一流に早く追いつきたいというものでした。

 中学生で棋士になったのだから、高校に通わず将棋に専念すればいいという意見もあります。

 超一流の域に足を踏み入れるためには、他を全部捨てなければなりません。対局をこなしながら高校に通うのは難しいという事情もあります。対局日でなくとも、名人戦などで深夜まで対局した翌日に通学するのは厳しいでしょう。学校でテストの点数は取れたとしても、出席日数が足りなくなる恐れがあります。 

 理屈ではわかっていても、現実はそういうものではないのかもしれません。二〇年前に中学生棋士となった方も高校を卒業しているように、最低でも高校は出ておいた方がよいと考えているように思います。中卒、高卒では響きが大きく違ってきます。

 

 将棋はプロになったとしても、対局による収入が永久的に保証されているわけではありません。名人戦におけるC級2組で降級点(所属している棋士の下位2割)を3回取ると、フリークラスに転落します(成績によって降級点が消滅することもある)。

 フリークラスで10年以内に一定の成績を収めないと、引退となってしまいます。ごくごくわずかですけど、30代後半から40代前半で引退に追い込まれた棋士も存在します(引退までの最短記録は一三年)。今後のことも考えて、高校に通ったのかなと思います。

 高校に通学していなかったらどうなっていたのかはわかりません。ただ、彼が決めたことなのですから、他人がどうこういうことではないと思います。朝日杯で2年連続で優勝するなど、実績は充分です。収入も10番前後に位置しており、他の多くの棋士を上回っています。超一流を望むファンからは物足りないかもしれませんが、個人的には既に成功を収めていると思います。今後の彼の活躍に期待します。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191221-00000533-san-cul

©藤井聡太七段「トップ棋士と差縮めたい」 大学進学せず専念(産経新聞) – Yahoo!ニュース

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. 特別採用枠を求めて動き出した求職者
  2. 節分に恵方巻を食べる理由
  3. 高齢者は今すぐ、免許返納しろ!!車を運転するな!!
  4. コロナであっても学費を免除しない姿勢
  5. 大阪府で「高齢者の優先順位は下げざるを得ない」というメールを送信…
  6. 京阪電車:正月ダイヤで8000系の快速急行、急行運用が一時的に復…
  7. 暖冬が日常生活に与える影響(主は水不足)
  8. 阪神の佐藤選手が3・4月の新人ホームラン記録に並んだ(4月27日…

おすすめ記事

障碍者施設で長続きする人、すぐにやめてしまう人

 障碍者施設で長続きする人、長続きしない人についてあげていきます。…

障碍者が一般会社で働く難しさ7

『障碍者が一般で働く難しさ7』31.健常者のやろうとしたことで、…

「缶詰」と「ナポレオン」

つい先日、買い物に行く時に、母からイワシの缶詰を買って帰るように頼まれました。そ…

怖い話『二階に上がっていったのは・・・』

友人が幼い頃の夏のお昼、自宅でひとり、留守番していた時の話。空は…

支援員の支援適性をしっかりと見極めよう

支援と接するにあたって、支援適性を見極めることが重要です。どうしてなのかという理…

新着記事

PAGE TOP