日本では冬至にカボチャを食べる習慣がある。どうしてこのようになったのかを以下に示す。
保存食として長持ちしたから
現代のように保存状態のよくない時代は、保存のきく食べ物が重宝された。栄養素も豊富だったため、昔の人にとっては貴重な食料だった。
カボチャに含まれる栄養素
ビタミンA、B-カロチン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなど多種にわたる。一つで多くの栄養を摂取できる。
風邪予防のため
カボチャを食べることで、風邪をひきにくくなるといわれていた。
運気がよくなるから
当寺は昼が短く寒いので、生命が終わると考えられていた。乗り越えることで、太陽の力が徐々に戻り、運も少しずつ上がっていくとされた。
運を呼び込むために、「ん」が二つ入っている食べ物を食べるとよいとされている。カボチャは漢字で書くと「なんきん」となり、「ん」が二つ含まれている。なお、終わりに「ん」がつくことも大切。
*カボチャを冬至に食べ始めたのは、明治時代からといわれており、江戸時代に食べる習慣はなかった。日本では柚子湯を入れる習慣が、先に根付いたことになる。
文章:陰と陽