コラム

ショートショート『二度自信を失う』

 

 障碍を持っていたため、一般レベルについていくことはできなかった。そのことで、自信と誇りを失ってしまった。

 失われたプライドと自信を取り戻すために、A型作業所を利用することにした。障碍者施設なら、レベルの高い人はいないだろう。レベルが低いからこそ、障碍者手帳を所持していると信じきっていた。

 予想は九割あたっていたものの、一割は外れていた。A型作業所に通っている理由が見あたらない利用者がいたのだ。発達障碍とは名ばかりの天才にしか思えなかった。支援者よりも高度なことを理解できるのは障碍者ではない。

 

一般をはるかに超える能力を所持しているにもかかわらず、この人はどうしてこんなところに通所しているのだろうか。早いところ一般就職して、もっとたくさんのお金をもらえばいいのに。障碍者枠なら引っ張りダコだと思うし、職種が適合していれば、一般会社においても十分に通用する

 

 圧倒的なレベルを見せ付けられたことで、完全にモチベーションを奪われてしまった。粉々に打ち砕かれたプライドが元に戻る日はやってくるのだろうか。

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. 障碍者枠に対する企業の考え方
  2. 2023年11月場所の十両番付予想(2023年9月場所の成績に基…
  3. 地元の名産である(五島手延べうどん)に特化したB型作業所の紹介
  4. 聴覚障碍者向けの就労移行支援事業所がある
  5. 腹を割って話そう
  6. 一人の若者が太宰治について思うこと
  7. 障碍者事業所の方針を読んだ感想
  8. 政府が補助金を全額カットした場合、A型の65パーセントは倒産する…

おすすめ記事

アトピー性皮膚炎が自然治癒した

  アトピー性皮膚炎を治療するために、病院に通っている患者はたくさんいるのではなかろ…

詩:『私は宇宙』

私は、宇宙とともにあり、宇宙そのものだ。悲し…

怖い話『ニュース番組』

友人の幼稚園の頃の話。夕方、食事の準備をする母にその手伝いをする…

若者の語学力が低下している

 若者の語学力が下がり、主語と述語がはっきりとしない文章が増えているとのこと。ライン…

『波があって当然!』―人生山あり谷あり―

人生に…波があるのは…当然のことだよ。&…

新着記事

PAGE TOP