若者の語学力が下がり、主語と述語がはっきりとしない文章が増えているとのこと。ラインなどで簡単なやり取りを行っていることが、影響しているといわれる。
新聞を読んでいて、「この公園には滑り台をする」という衝撃的な文章を見つけた。この文章で読み手に何を伝えたいのかさっぱりわからない。どんなふうに書き換えたとしても、「をする」という部分を使うのは難しい。「には」も文章からすると正しくない確率が高い。「この」の部分も混乱を招きやすい。どこの公園であるのかをはっきりと示した方がいい。自分だけがわかればいいのではなく、相手にきっちりと伝えることが重要だ。
この文章の場合、一番重要なのは”滑り台”だと思われる。その部分をいじらずに、「この公園には滑り台をする」を伝わる内容にする場合、「××公園で滑り台を滑った」とすれば問題なく伝わる。「には」を生かすのであれば、「××公園には滑り台が×台ある」といった内容に書き換えると、誤解は生じにくい。
技術の進化と共に人間力は下がっているような気がしてならない。一〇年後には日本語の概念を覆すような、文章が生まれているかもしれない。
文章:陰と陽