人間は最初こそ感謝していても、繰り返しているうちにありがたみを感じなくなる。どんなことに対しても、当然という精神が芽生えてしまいやすい。
身近な例を挙げるとすれば家の仕事。御飯づくり、食器洗い、洗濯、お風呂掃除、トイレ掃除などは当番制になってしまいやすい。誰がやってもいいのに、知らず知らずのうちに当番が決まってしまっている。
義務ではないにもかかわらず、サボったとみなして文句をいってしまう。感謝の気持ちを忘れているからこそ、このようになってしまう。「ありがとう」の精神を持っていれば、不満をいうことはない。
感謝の対象に向けて、「ありがとう」を繰り返す必要はない。一度ならよかったとしても、回数を重ねすぎるとくどくなってしまう。感謝の気持ちを伝えるよりも、不満をいわないことに重きを置いた方がいいかもしれない(ありがとうといわれたい人なら伝えた方がよい)。
日常的でなくても構わないので、心の片隅に「ありがとう」の5文字を刻み込ませてみよう。そうすれば、見える世界を変えられるに違いない。
文章:陰と陽