福祉・医療

誰にも長所はある【障碍者編】

 

  知的障碍者だからといって取り柄(長所)がないわけではない。

 学習面だけでいうならば、健常者に負けているといわざるを得ない。二桁の足し算をできない、立体(三次元)の仕組みを理解できない、漢字が読めない、記憶するのが難しいなど多くの部分で劣っている。

 学校時代に勉強ができなくても、社会では関係ないというのも知的障碍者にはあてはまらない。基礎的な部分で弱さを持っているため、仕事の場で苦労することになる。軽度の境界線(IQ70~75)くらいになると、まともに業務を行うのは難しくなる。

 実力主義の社会では能力ばかりに目が行きがちだ。ただ、人間性はそれだけでは推し量ることはできない。

 知的障碍者には一般人にない素直さ、優しさを持っている。計算高い人間で溢れている中、人情味あふれる笑みを見ることで、心に温もりをもたらしてくれる。損得勘定で動いている、健常者には決して真似できない領域だ。

 第三者の感情に温かさをもたらせるのは、充分すぎるほどの長所といえる。その部分を胸に秘めながら生きることで、ポジティブ思考に導けるといいな。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. オートファジーシステム(16時間断食)が注目されている
  2. 精神科の口コミ情報はあたっているのか
  3. 障碍を持っている人が、言われるとつらいこと
  4. 伊藤周平『社会保障入門』(ちくま新書):ケアを考えるシリーズ3作…
  5. 新薬には処方制限がある
  6. 障碍者の働くうえでの苦悩
  7. 福祉施設の倒産が増えている
  8. 【難病について②】『仕事と治療』両立の難しさ。

おすすめ記事

詩:『うしなわれてしまったもの』

うしなわれてしまったものどんなものだったのか…

怖い話『眠る男』

小学生の頃、空き地で三角ベースボールをしていた時のこと。ボールが…

『傷が深かった』

今回は、傷が深かったようだ。傷が深いと自分でさえも分からなくなっ…

『別れは必ず来るもの』―別れが辛くなる前に、もっと楽しもうー

いつまでも…楽しい時間が…続くと思っていた。…

世界の国と国旗☆第46回目 北朝鮮

皆様こんにちは椎名 夏梨(しいな かりん)です。いつも読んで…

新着記事

PAGE TOP