健常者のオリンピックでは、10代後半から20代の代表選手が出場していることが多い。30代を迎えると確率はぐっと下がり、40代のトップアスリートは絶望的となる(一部地域で例外はあるものの、トップクラスの選手が集まる国では滅多に起こらない)。世界に名前を轟かせた、超一流であったとしても加齢による衰えには勝てず、選手生活に終わりを告げる。
オリンピックに出場して、自分で引退時期を決められる選手はほんの一握り。ほとんどの人は舞台に立つことすら許されない。努力の成果を発揮する権利を与えられないまま、現役生活を終える。(一時的に代表になれたとしても、他の選手の台頭によって漏れてしまうことも珍しくない)
パラリンピックで71歳の選手が、東京オリンピックの出場権を獲得したというニュースが流れた。筆者はこの話を聞いたとき、本当なのかと思ってしまった。
70代で出場権を獲得するために、相当な努力をしたのだろう。パラリンピックとはいえ、出場枠を確保するのは容易なことではない。体力の衰えで歩くことすら難しい年代で、世界一を競えるのはすごいと思う。
71歳の選手にはメダルを取って、日本に夢を与えられるような人間になってほしい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191111-00000002-kyodonews-spo
©71歳大井が東京パラリンピック代表に内定(共同通信) – Yahoo!ニュース
文章:陰と陽