福祉・医療

厚生年金の加入拡大

 

 従来は厚生年金に加入するために、週30時間以上の勤務が必要だった。30時間未満である場合は未加入となっていた。

 2016年に法律が一部改正され、加入の対象者が増えた。従業員が501人以上、週労働が20時間以上、月額賃金8.8万円以上、1年以上継続して雇われる見込みがある社員のすべての条件を満たすと、厚生年金に加入が義務づけられるようになった。筆者や筆者の母は法律改正によって、会社の厚生年金に加入した経歴を持つ。

 今回の改正案は弁護士、個人会計士らの個人経営事業所で働く人にも、厚生年金の加入を義務づける方向で調整を進めている。いつからになるかはわからないけど、実現される確率は高い。

 501人以上の従業員という枠組みも、将来的に撤廃する方向で調整に入っている。雇用保険、社会保険の適用条件が、同じとなる日はそう遠くないのかもしれない。賃金の高い地域ではA型作業所などの利用者も対象となりうるだろう。

 厚生年金加入がどのように推移するのかを見守っていきたい。

 

文章:陰と陽

 

関連記事

関連記事

  1. 障碍者支援員は考えるのを苦手とする
  2. 事業所ごとの就職人数の掲載を義務化してほしい
  3. 自治体によっては、アルバイトをしながら就労移行(B型作業所)を利…
  4. 障碍者が一般会社で働く難しさ7
  5. 障碍者は職場で支援員(健常者)と親しくするのは難しい
  6. 障碍者の働くうえでの苦悩
  7. 広く浅くが唱えられる限り、発達障碍は生きにくい
  8. 支援機関は一部の障碍者の人間性を否定する場所

おすすめ記事

『仲間』―それぞれの道に進む仲間との約束―

最高の仲間と過ごした日々は…かけがえのない思い出。&nbsp…

他人の評価を落とし続ける人の特徴

 他人のために動こうとしているのに、自身の評価はガタ落ち。そのような経験をしたことは…

『生きる』

何もかもに縛られて、毎日つらい……自分が撒いた種だとしても、自分…

大半のA型事業所は商売繁盛しなければ、黒字化は極めて厳しい

A型作業所は親会社が経営している、黒字化できるほど商売繁盛している、黒字化できる…

エッセイ:『Dad’s complaints(おじさんのボヤキ)』

イライラすることが多いおおむね人間関係によるところが多いのだががんばってもし…

新着記事

PAGE TOP