2020年に開催される東京五輪。その際に実施される「マラソン」・「競歩」を札幌で開催する事を検討していると、国際オリンピック委員会(IOC)が発表しました。
この報道を受けて東京都の小池都知事が「涼しいところなら北方領土で」という発言をされましたが、都知事がこのような発言をして良いのかなと思います。
確かに東京五輪なのに、マラソン・競歩だけ札幌で開催するのは「あれ?」と思うことも、一理あるかとは思います。
東京の気候などにあわせて調整してきた選手や、最高の舞台を整えるため、準備を進めてきた都民の方の気持ちを大切にしたいという小池都知事の気持ちもわかりますが、猛暑の中で競技をすることが、果たして選手の為になるのでしょうか?
過去を振り返れば、9、10月にカタールのドーハで開催された世界選手権。
暑さを考慮してマラソン・競歩の開催時間が真夜中になりましたが、その時の気温は30度以上で湿度70~80%の悪条件でした。
大会初日に日程が組まれ、スタートした女子マラソンでは出走した68人のうち28人が途中棄権し、完走率が過去最低の58.8%になりました。選手からは、厳しい条件下だったとの声が飛び交っていました。なので東京でも同じような事が起きる可能性が無いとは言えないと思います。
ただ、会場を札幌に変更した場合に生じる費用負担や警備態勢、宿泊先の確保などの課題もあり、これらに対してどう対応するかなど、国際オリンピック委員会(IOC)と協議を続けていくことも必要なことです。
もし会場変更が出来るのであれば、選手の体力面などを考えて札幌でやる事を考えても良いのではないかと、個人的には思います。
©小池都知事 マラソン・競歩の東京実施 改めて主張へ | NHKニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191016-00000140-dal-spo
©前代未聞のマラソン開催都市変更案 酷暑で棄権者続出のドーハ世界陸上が引き金に(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース
文章:桐谷 凛花(きりたに りんか)